「用語集」
- 「システム領域感染型」とは、ハードディスクやフロッピーディスクのシステム領域(ブートセクタ、パーティションテーブル)に感染するウイルスのこと。MS-DOSのメモリ管理を利用して活動するため、現在のWindows NT/2000/XP/Server 2003 などのOSでは活動の危険性はない。現在、このタイプのウイルスはほとんど存在しないが、以前に作成したフロッピーディスクなどに潜んでいる場合があるため注意が必要である。「サイバー犯罪者」とは、ハッカーおよび不正リモートユーザのこと。サイバー犯罪者は、インターネットを用いて情報収集、スパム攻撃、フィッシング攻撃やその他不正行為を実行する。また、サイバー犯罪者は、しばしばサイバー犯罪集団と共に不正行為を実行する。「サービス拒否(DoS)攻撃」とは、「Denial of Service」のことで一般に「サービス拒否攻撃」と訳される。大量のデータを送信したり、脆弱性を狙ったデータを送信することによりサーバやネットワーク全体の混乱を狙うネットワーク攻撃を「DoS攻撃」と呼ぶ。また、DoS攻撃を自動的に行うプログラムを「DoSツール」と呼ぶ。「ジョークプログラム」は、ユーザを驚かす目的で作られており、破壊活動やワーム活動を実行するものではない。しかし、ほとんどのユーザにとって迷惑に感じられるもののため、ウイルスとして検出している。ジョークプログラムは、故意にファイルを配布しなければ広まることはない。システムの改変も行わないため単純にファイルを削除するだけでよい。「スクリプト」とは、他のアプリケーションが解釈したり実行するコードのこと。サイバー犯罪者は、比較的容易なスクリプトを作成して、スクリプト系マルウェアを多く作成している。その多くは、Visual Basic Script や JavaScriptまたは HTML言語で書かれている。「ショート・メッセージ・サービス(SMS)」とは、全ての携帯電話に備わっている機能のことで、ユーザは、他の携帯電話ユーザに文字制限内でテキストメッセージを送信することができる。「ソーシャル・ネットワーキング・サイト」とは、ユーザ間で趣味やイベントなどに関する話題を共有してこコミュニケーションを構築するサイトのこと。グレイウェアの一部には、ユーザを不正活動に誘導したり、特定の商品情報をユーザに提供するために使われる。「スパム」とは、マルウェアや不正リモートユーザによって大量にばらまかれた迷惑メールのこと。今日、メールの95%以上がスパムと言われている。「スパイウェア」とは、個人情報を監視および収集するプログラムのこと。収集された情報はユーザの知らない間に第3者に送信される。多くの場合、無料ソフトウェアの使用許諾契約を承諾する際に、ユーザの不注意によってスパイウェアがインストールされる。「システムファイル」とは、OSかインストールされたプログラムのいずれかに使用されるファイルのことで、使用される目的は様々である。設定を保存するために使用される小文字のファイルや、ハードウェアを動作させるためのドライバとしての機能を果たすバイナリファイルがある。Windows OSにおいて、「システムの復元」はコンピュータが正常に動作していた時点まで復元する機能です。システムの復元では、参照先として最後に設定した復元ポイントが利用されます。「ゼロデイ攻撃(0-day attack)」とは、ソフトウェアにセキュリティ上の脆弱性が発見されたときに、問題の存在自体が広く公表される前にその脆弱性を悪用して実行される攻撃のこと。ユーザの対処期間が0日で行われる攻撃であるため「ゼロデイ攻撃」と呼ばれる。そのため、ゼロデイ攻撃は他の脆弱性よりもユーザに与える危険性が高い。