課題
コンテナやサーバレスを用いてクラウドネイティブな環境を利用することは、開発するアプリケーションやサービスの技術革新の可能性を高め、市場投入までの時間(Time to Market)を短縮させ、企業組織の競争力向上に寄与します。しかし、開発だけを優先してセキュリティが後手に回ってしまうと、サービスリリース直前にセキュリティ上の問題が発覚して開発のやり直しを迫られたり、意図せず情報漏えいが発生する懸念があります。
クラウドネイティブ環境のセキュリティ課題には下記の3点がよく挙げられます。
ツールの乱立によるIT部門内のサイロ化
アプリケーションのリリーススピードを優先する開発チームと、セキュリティレベルの維持を優先するITセキュリティチームの両方のニーズを満たすセキュリティツールは多くありません。それぞれの部門が自身のニーズを満たすような別々のツールを利用することで、開発プロセス全体を網羅したセキュリティを実装できず、インシデントが発生する可能性が高くなるリスクがあります。
本番環境で発覚した脆弱性などへの対応
開発者がいかに安全なコードを書き上げようとしても、脆弱性はどうしても存在してしまうものです。また、作成した時点では脆弱性が確認できなくても、アプリケーションリリース後に脆弱性が発覚することもあります。このようにランタイムにおいて脆弱性を発見した場合、その対応策はランタイムのセキュリティを担うチーム(仮想パッチを用いて暫定的に保護)とアプリケーションの開発を担うチーム(脆弱性のないバージョンを早急に作成してデプロイし直す)による検討が求められます。
自動化および統合の欠如
従来のセキュリティは、クラウドネイティブアプリケーションの提供モデルに即したものではありません。クラウドネイティブアプリケーションを開発するチームは、すべてをコードとして定義できるように、インフラとテクノロジープラットフォームを選ぶでしょう。しかし、セキュリティツールが常にこれらに対応できるとは限りません。
ソリューション
クラウドネイティブ向けセキュリティ
Trend Vision One – Cloud Securityは、クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP)として、セキュリティチームと開発チームにおけるセキュリティのギャップを解消し、双方のニーズを満たすためのリスクとガバナンスの可視化を提供します。
セキュリティ製品は、お客様のセキュリティ状況を一元的に可視化し、リスクを特定することが求められます。Trend Vision One – Cloud Securityは実行可能な改善策に基づいたリスク評価を行うため、お客様は対応すべき優先順位を決定しやすくなります。
クラウドセキュリティは、開発やランタイムに影響を与えないよう、組織が有する既存のツールやプロセスに適合することが求められます。クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP)は、ツールセット、パイプライン、インシデント管理、APIと統合し、自動化することにより、インシデントの検出を迅速化し、誤検出を軽減できます。
クラウドセキュリティは、データセンターとパブリッククラウドのインフラストラクチャ全体にわたって、コンプライアンス、ガバナンス、および保証要件の一貫した評価を提供することで、GDPR、PCI DSS、HIPAA、NISTなどのお客さまのビジネスに必要なガイドラインの順守や第三者認証の取得を支援します。
クラウドネイティブ環境では、開発に合わせてセキュリティ自体もシフトレフトすることはもちろん、アプリケーションの実行環境のセキュリティをあらかじめ整えておく必要があります。
クラウド開発のセキュリティ対策
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