解析者: Warren Adam Sto. Tomas   

 別名:

Trojan.SuspectCRC (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、特定のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。

  詳細

ファイルサイズ 1,081,344 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2023年2月17日
ペイロード ファイルの作成, システムのレジストリの変更

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

ワームは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\taskmngr.lnk -> %AppData%\Kaspersky PURE v3.0\spoolsvc.exe detected as Worm.Win64.FAUXPERSKY.AA
  • %User Startup%\svhost.lnk -> executes %AppData%\Kaspersky PURE v3.0\svhost.exe detected as TrojanSpy.Win64.FAUXPERSKY.AB
  • %User Startup%\spoolsvc.lnk -> executes %AppData%\Kaspersky PURE v3.0\spoolsvc.exe detected as TrojanSpy.Win32.FAUXPERSKY.AA

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0
  • {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\Vault
  • {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System
  • All created folders have Read-Only, System, and Hidden attributes

その他

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 2

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

ワームは、以下を実行します。

  • It copies the following files if they don't exist in the created folder yet ({Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System):
    • Files with .exe extension in %AppData%\Kaspersky PURE v3.0
  • It drops the following file in removable drives:
    • {Removable drive}:\{label of removable drive} ({size of removable drive}).lnk -> executes {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System\winlogin.exe detected as TrojanSpy.Win32.FAUXPERSKY.AB
  • It sleeps for 5 seconds before proceeding with its routines. It repeats this cycle infinitely.

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.262.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年2月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.263.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年2月18日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • Hidden = 2
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • ShowSuperHidden = 0

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Startup%\taskmngr.lnk
  • %User Startup%\svhost.lnk
  • %User Startup%\spoolsvc.lnk
  • {Removable drive}:\{label of removable drive} ({size of removable drive}).lnk

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0
  • {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\Vault
  • {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Worm.Win64.FAUXPERSKY.AA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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