Worm.Win64.FAUXPERSKY.AA 2023年2月18日
解析者: Warren Adam Sto. Tomas
マルウェアタイプ: ワーム 破壊活動の有無: なし 暗号化: なし 感染報告の有無: はい ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
ワームは、特定のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。
侵入方法
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
自動実行方法
ワームは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。
%User Startup%\taskmngr.lnk -> %AppData%\Kaspersky PURE v3.0\spoolsvc.exe detected as Worm.Win64.FAUXPERSKY.AA %User Startup%\svhost.lnk -> executes %AppData%\Kaspersky PURE v3.0\svhost.exe detected as TrojanSpy.Win64.FAUXPERSKY.AB %User Startup%\spoolsvc.lnk -> executes %AppData%\Kaspersky PURE v3.0\spoolsvc.exe detected as TrojanSpy.Win32.FAUXPERSKY.AA 感染活動
ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。
{Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0 {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\Vault {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System All created folders have Read-Only, System, and Hidden attributes その他
ワームは、以下のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\Explorer\ Advanced Hidden = 2
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\Explorer\ Advanced ShowSuperHidden = 0
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
ワームは、以下を実行します。
It copies the following files if they don't exist in the created folder yet ({Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System):Files with .exe extension in %AppData%\Kaspersky PURE v3.0 It drops the following file in removable drives:{Removable drive}:\{label of removable drive} ({size of removable drive}).lnk -> executes {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System\winlogin.exe detected as TrojanSpy.Win32.FAUXPERSKY.AB It sleeps for 5 seconds before proceeding with its routines. It repeats this cycle infinitely. 手順 1
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは 、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効 にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
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セーフモードでの起動 :
• Windows 2000 の場合:
コンピュータを起動させます。 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。 • Windows XP の場合:
コンピュータを起動させます。 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。 • Windows Server 2003 の場合:
コンピュータを起動させます。 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。 • Windows Vista、Windows 7 および Windows Server 2008 の場合:
コンピュータを起動させます。 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。 「詳細ブート オプション」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。 • Windows 8、8.1 および Server 2012の場合:
画面の右上隅へマウスポインタを移動し、[チャーム]バーを表示します。 マウスで、[設定]-[PC設定の変更]を選択します。 左側のパネルで、[全般]を選択します。 右側のパネルで、[PCの起動をカスタマイズする]が表示されるまで下にスクロールし、[今すぐ再起動]をクリック。コンピュータが再起動するまで待ちます。 [オプションの選択]メニューで、[トラブルシューティング]-[詳細オプション]-[スタートアップ設定]-[再起動]をクリックします。 [スタートアップ設定]メニューで、[4]キーを押し、「4)セーフモードを有効にする」を選択します。 • Windows 10 の場合:
キーボードの「Windowsロゴ」キーおよび「(アルファベットの)i」キーを押して「設定」を開きます。これで開かない場合は「スタート」ボタンをクリックして「設定」を選択します。 「更新とセキュリティ」→「回復」を選択します。 「詳細起動」下にある「今すぐ再起動」を選択します。 再起動後、「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択します。 再起動後、「オプションを選択するには、番号を押してください」が表示されます。「4)」を選択するか「F4」キーを押して、セーフモードで起動します。 手順 4
変更されたレジストリ値を修正します。
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警告: レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。 レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。 レジストリの編集前にこちら をご参照ください。
In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced 変更されたレジストリ値の修正:
「レジストリエディタ」を起動します。 Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、Enter を押します。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: [スタート]をクリックし、検索入力欄に regedit と入力し、Enter を押します。 Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合: 画面の左下隅を右クリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。入力ボックスに regedit と入力し、Enter を押します。 ※regedit は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。 HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Explorer>Advanced 右側のパネルで以下のレジストリ値を検索します。 Hidden = 2 再び、右側のパネルで以下のレジストリ値を検索します。 ShowSuperHidden = 0 レジストリエディタを閉じます。 手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
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コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%User Startup%\taskmngr.lnk %User Startup%\svhost.lnk %User Startup%\spoolsvc.lnk {Removable drive}:\{label of removable drive} ({size of removable drive}).lnk マルウェアのコンポーネントファイルの削除 :
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。 [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。 %User Startup%\taskmngr.lnk %User Startup%\svhost.lnk %User Startup%\spoolsvc.lnk {Removable drive}:\{label of removable drive} ({size of removable drive}).lnk [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から4 .)を繰り返してください。
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: Windowsエクスプローラ画面を開きます。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合: 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。 [コンピューターの検索]に、以下を入力します。 %User Startup%\taskmngr.lnk %User Startup%\svhost.lnk %User Startup%\spoolsvc.lnk {Removable drive}:\{label of removable drive} ({size of removable drive}).lnk ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から4 .)を繰り返してください。 註: Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイト をご確認ください。 手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
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フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
{Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0 {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\Vault {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除:
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。 [ファイル名のすべてまたは一部]に、以下のフォルダ名を入力してください。 {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0 {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\Vault {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 4.)を繰り返してください。 {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0 {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\Vault {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System 註: ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: Windowsエクスプローラ画面を開きます。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:画面の左隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。 [コンピューターの検索]に、以下を入力します。 {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0 {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\Vault {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System 検索が終了したら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 3.)を繰り返してください。 {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0 {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\Vault {Removable drive}:\Kaspersky PURE v3.0\System 註: Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイト をご確認ください。 手順 7
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Worm.Win64.FAUXPERSKY.AA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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