TROJ_ARTIEF.JN
Exploit:Win32/CVE-2012-0158 (Microsoft), PAK:Ole2Rtf, Exploit.Win32.CVE-2012-0158.j (Kaspersky), Trojan Horse (Symantec), Exploit-CVE2012-0158!rtf (NAI), Exp/20120158-A (Sophos), Exploit.CVE-2012-0158.Gen (FSecure), Exploit.MSWord.CVE-2012-0158 (v) (Sunbelt), EXP/CVE-2012-0158 (Antivir), Exploit.CVE-2012-0158.Gen (Bitdefender), MSOffice/CVE20120158.fam!exploit (Fortinet), Exploit.Win32.CVE-2012-0158_OLE (Ikarus), Win32/Exploit.CVE-2012-0158.G trojan (NOD32)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアおよび「BKDR_MECIV.AF」は、33カ国で874のコンピュータに感染したと報告された、改変された「ENFAL」の亜種と関連しています。
マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、作成されたファイルを実行します。
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Temp%\hkcmd.exe - detected as BKDR_MECIV.AF
(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)
マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。
- %User Temp%\{Malware Filename}.rtf - used as decoy by this Trojan.
(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)
作成活動
マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルを作成します。
マルウェアは、作成されたファイルを実行します。
その他
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
マルウェアが作成し実行するファイルは、以下のとおりです。
- %User Temp%\hkcmd.exe - 「BKDR_MECIV.AF」として検出
マルウェアが作成する無害なファイルは、以下のとおりです。
- %User Temp%\<マルウェアのファイル名>.rtf - 不正活動の隠ぺいのためこのマルウェアによって利用されるファイル
マルウェアが利用する脆弱性は、以下のとおりです。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_ARTIEF.JN」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\{Malware File name}.rtf
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_ARTIEF.JN」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 6
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
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