BKDR_MECIV.AF
TrojanDropper:Win32/Datcaen.A (Microsoft), Trojan.Win32.Zapchast.aejv (Kaspersky), Trojan.Gen.2 (Symantec), Generic Dropper!1yb (NAI), Gen:Trojan.Heur.hqW@IXhqgihi (FSecure), Trojan-Dropper.Win32.XoredBinary.b (v) (Sunbelt), TR/Spy.114688.531 (Antivir), W32/Dropper.6!Generic (Authentium), Gen:Trojan.Heur.hqW@IXhqgihi (Bitdefender), W32/Pucedoor.A (Fortinet), W32/Dropper.6!Generic (Fprot), Trojan.Win32.Spy (Ikarus), probably a variant of Win32/Pucedoor.A trojan (NOD32), Generic (Panda), Backdoor.Wmdm (VBA32)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアおよび「TROJ_ARTIEF.JN」は、33カ国で874のコンピュータに感染したと報告された、改変された「ENFAL」の亜種と関連しています。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
- TROJ_ARTIEF.JN
インストール
マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。
- %System%\datac1en.dll - detected as BKDR_MECIV.AF
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)
マルウェアのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。
- svchost.exe
自動実行方法
マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WmdmPmSp
ImagePath = "%SystemRoot%\System32\svchost.exe -k netsvcs"
他のシステム変更
マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WmdmPmSp\Parameters
ServiceDll = "%SystemRoot%\System32\datac1en.dll"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WmdmPmSp\Security
Security = "{Random Numbers}"
バックドア活動
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- http://home.{BLOCKED}ibus.com
マルウェアは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。
- Hostname
- MAC address
- IP address
- Operating System
- File name of the malicious executable
- Campaign name
その他
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
マルウェアは、以下の不正活動を行います。
- 他のマルウェアのダウンロードおよび実行
- 特定のディレクトリのファイルの表示
- プロセスの終了
- コマンド&コントロール(C&C)サーバの更新
マルウェアが作成するコンポーネントファイルは、以下のとおりです。
- %System%\datac1en.dll - このマルウェアとして検出
マルウェアが、C&Cサーバに通知する情報は以下のとおりです。
- ホスト名
- MACアドレス
- IPアドレス
- オペレーティングシステム(OS)
- 不正な実行ファイルのファイル名
- キャンペーン名
マルウェアは、以下のフォーマットを利用してC&Cサーバに情報を送信します。
- http://home.<省略>ibus.com/%7b<キャンペーン名1>/<キャンペーン名2>/<HostName:MACアドレス>/<キャンペーン名3>
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
セーフモードでの再起動後、以下のレジストリキーを削除してください。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WmdmPmSp
- ImagePath = "%SystemRoot%\System32\svchost.exe -k netsvcs"
- ImagePath = "%SystemRoot%\System32\svchost.exe -k netsvcs"
手順 4
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_MECIV.AF」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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