プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 333,084 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年7月5日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}\eventtriggers.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
eventtriggers = "%User Profile%\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}\eventtriggers.exe "

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
eventtriggers = "%User Profile%\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}\eventtriggers.exe "

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %System Root%\dsjuiHn\ixkof\kkuVrmg\cvrycXcqsT\hKtD\oRqkevQcP

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Printers\Defaults\
{7F393763-0516-11F3-BCDE-D5BA149B7A68}

HKEY_USERS\S-1-5-21-1645522239-1292428093-682003330-1003\Software\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
RunOnce

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Printers\Defaults\
{7F393763-0516-11F3-BCDE-D5BA149B7A68}
Component_01 = "{random values}"

HKEY_CURRENT_USER\Printers\Defaults\
{7F393763-0516-11F3-BCDE-D5BA149B7A68}
Component_00 = "{random values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Command Processor
AutoRun = "%User Profile%\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}\eventtriggers.exe "

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
SCRNSAVE.EXE = "%User Profile%\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}\eventtriggers.exe "

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%Windows%\system32\logon.scr」となります。)

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
Run = "%User Profile%\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}\eventtriggers.exe "

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\eventtriggers.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}o.io/json
  • {BLOCKED}.249.27

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.8

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。

[ 詳細 ]
この手順により、このマルウェアが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。

手順 4

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Printers\Defaults
    • {7F393763-0516-11F3-BCDE-D5BA149B7A68}
  • In HKEY_USERS\S-1-5-21-1645522239-1292428093-682003330-1003\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • RunOnce

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • eventtriggers = "%User Profile%\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}\eventtriggers.exe "
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • eventtriggers = "%User Profile%\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}\eventtriggers.exe "
  • In HKEY_CURRENT_USER\Printers\Defaults\{7F393763-0516-11F3-BCDE-D5BA149B7A68}
    • Component_01 = "{random values}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Printers\Defaults\{7F393763-0516-11F3-BCDE-D5BA149B7A68}
    • Component_00 = "{random values}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Command Processor
    • AutoRun = "%User Profile%\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}\eventtriggers.exe "

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
    • From: SCRNSAVE.EXE = "%User Profile%\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}\eventtriggers.exe "
      To: SCRNSAVE.EXE = ""%Windows%\system32\logon.scr""

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Startup%\eventtriggers.lnk

手順 8

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\Application Data\{E38C0075-E568-A05B-338E-369F06F44DFF}

手順 9

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Ransom_CERBER.BZK」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 10

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System Root%\dsjuiHn\ixkof\kkuVrmg\cvrycXcqsT\hKtD\oRqkevQcP


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください