RANSOM_CERBER.BG
Ransom:Win32/Cerber (Microsoft); Ransom.Cerber (Symantec)
Windows
![](/vinfo/imgFiles/JPlegend.jpg)
マルウェアタイプ:
身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。
マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
自動実行方法
マルウェアは、<User Startup>フォルダ内に、自身のコピーに誘導する以下のショートカットを作成します。これにより、Windows起動時に自身のコピーが自動実行されます。
- {malware name}.lnk
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更し、デスクトップの壁紙を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = "%TEMP%\tmp{random}.bmp"
マルウェアは、コンピュータのデスクトップの壁紙に以下の画像を設定します。
Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更
マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Desktop%\_HOW_TO_DECRYPT_MY_FILES_{random characters}_.hta
- %Desktop%\_HOW_TO_DECRYPT_MY_FILES_{random characters}_.txt
- %TEMP%\{8 random characters}\{4 random characters}.tmp
- %TEMP%\tmp{random}.bmp
- {folder of encrypted files}\_HOW_TO_DECRYPT_MY_FILES_{random characters}_.hta
(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)
その他
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- 15.42.13.0/27:6893
- 44.66.140.0/27:6893
- 87.98.176.0/22:6893
ランサムウェアの不正活動
マルウェアは、以下の文字列を含むファイルを暗号化します。
- .doc
- .docx
- .xls
- .xlsx
- .jpg
- .jpeg
- .rar
- .zip
- .ppt
- .pptx
- .avi
- .mpg
- .mpeg
- .wmv
マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。
- \bitcoin\
- \excel\
- \microsoft sql server\
- \microsoft\excel\
- \microsoft\microsoft sql server\
- \microsoft\office\
- \microsoft\onenote\
- \microsoft\outlook\
- \microsoft\powerpoint\
- \microsoft\word\
- \office\
- \onenote\
- \outlook\
- \powerpoint\
- \steam\
- \the bat!\
- \thunderbird\
- \word\
マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。
- bootsect.bak
- iconcache.db
- ntuser.dat
- thumbs.db
マルウェアは、ファイルパスに以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。
- :\$getcurrent\
- :\$recycle.bin\
- :\$windows.~bt\
- :\$windows.~ws\
- :\boot\
- :\documents and settings\all users\
- :\documents and settings\default user\
- :\documents and settings\localservice\
- :\documents and settings\networkservice\
- :\intel\
- :\logs\
- :\msocache\
- :\perflogs\
- :\program files (x86)\
- :\program files\
- :\programdata\
- :\recovery\
- :\recycled\
- :\recycler\
- :\system volume information\
- :\system.sav\
- :\temp\
- :\windows.old\
- :\windows10upgrade\
- :\windows\
- :\winnt\
- \appdata\local\
- \appdata\locallow\
- \appdata\roaming\
- \local settings\
- \public\music\sample music\
- \public\pictures\sample pictures\
- \public\videos\sample videos\
- \tor browser\
マルウェアは、以下の内容を含む脅迫状のテキストファイルを残します。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_CERBER.BG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %Desktop%\_HOW_TO_DECRYPT_MY_FILES_{random characters}_.hta
- %Desktop%\_HOW_TO_DECRYPT_MY_FILES_{random characters}_.txt
- %TEMP%\{8 random characters}\{4 random characters}.tmp
- %TEMP%\tmp{random}.bmp
- {folder of encrypted files}\_HOW_TO_DECRYPT_MY_FILES_{random characters}_.hta
手順 5
デスクトッププロパティを修正します。
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