解析者: David John Agni   
 更新者 : Pearl Charlaine Espejo

 別名:

Mal/Behav-143 (Sophos); Suspicious.DLoader (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 30,208 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年9月16日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random}_tmp.cmd

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • T2015010901
  • T2015012802

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Gather Information
  • Get Drives Information
  • Get File Information
  • Find Files
  • Create Folder
  • Execute Files
  • Move File
  • Create Files
  • Modify Files
  • Empty Recycle Bin
  • Terminate Process
  • Shutdown
  • Send Gathered Information
  • Perform Remote Shell
  • Sleep

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}z.{BLOCKED}l.net/{random values}.{random format}
  • https://{BLOCKED}z.{BLOCKED}l.net/{random values}.{random format}

    where {random format} may be any of the following:
    • asp
    • php
    • jsp
    • aspx
    • htm
    • html
    • shtm
    • shtml
    • cgi
    • xml

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • Volume Information
  • Computer Name
  • User Name
  • OS Version
  • Drive Information
  • File Information

その他

マルウェアが実行する不正リモートユーザからのコマンドは以下のとおりです。

  • 情報の収集
  • ドライブ情報の取得
  • ファイル情報の取得
  • ファイルの検索
  • フォルダの作成
  • ファイルの実行
  • ファイルの移動
  • ファイルの作成
  • ファイルの改変
  • リサイクルビンを空にする
  • プロセスの終了
  • シャットダウン
  • 収集した情報の送信
  • リモートシェルの実行
  • スリープ

{random format} には、以下のいずれかが当てはまります。

  • asp
  • php
  • jsp
  • aspx
  • htm
  • html
  • shtm
  • shtml
  • cgi
  • xml

マルウェアが収集する感染コンピュータ上の情報は以下のとおりです。

  • ボリューム情報
  • コンピュータ名
  • ユーザ名
  • OSバージョン
  • ドライブ情報
  • ファイル情報

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.922.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年9月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.923.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年9月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「BKDR_SMALL.USCZ」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\{random}_tmp.cmd

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_SMALL.USCZ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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