解析者: MarfelTi   
 更新者 : Sabrina Lei Sioting

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 172,032 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年8月18日

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • WORM_SMALL.ECD

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\{random}.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random}
ImagePath = "%system%\{random}.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random}
DisplayName = "Windows {random}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random}
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random}
Description = "Optical sensors monitor the atmosphere to detect the atmosphere of light and adjust the brightness of the display changes"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_{random}\
0000
Service = "{random}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_{random}\
0000
DeviceDesc = "Windows {random}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_{random}\
0000\Control
ActiveService = "{random}"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\{random}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_{random}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Eventlog\Application\
Service1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_{random}\
0000

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\{random}\
DEBUG
Trace Level = ""

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Eventlog\Application\
Service1
EventMessageFile = "%WINDOWS%\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727\EventLogMessages.dll"

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}t.{BLOCKED}ca.com/it.asp?intTimes=0

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 7.394.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年8月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.395.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年8月18日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_RBOT.SMB」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

「BKDR_RBOT.SMB」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ESENT\Process\
    • {random}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root\
    • LEGACY_{random}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\
    • {random}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Eventlog\Application\
    • Service1

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\{random}.exe

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_RBOT.SMB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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