更新者 : Abraham Latimer Camba

 別名:

Backdoor:Win32/Plugx.A (Microsoft); Trojan Horse (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、「PlugX」と呼ばれる「Remote Access Tool(RAT)」です。マルウェアは、標的型攻撃の実行に利用される最も一般的なマルウェアのひとつです。マルウェアが関連した標的型攻撃のほとんどは、日本の政府機関を狙う攻撃です。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年8月11日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\UdpGf
  • %User Profile%\SxS
  • %All Users Profile%\Gf
  • %All Users Profile%\SxS

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\CLASSES\
FAST

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
FAST
CLSID = "{random values}"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\UdpGf\NvSmart.usr
  • %User Profile%\UdpGf\NvSmart.exe
  • %User Profile%\UdpGf\NvSmartMax.dll
  • %All Users Profile%\Gf\boot.ldr
  • %All Users Profile%\Gf\NvSmart.exe
  • %All Users Profile%\Gf\NvSmartMax.dll

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.314.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年8月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.315.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年8月11日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\CLASSES
    • FAST

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\UdpGf
  • %User Profile%\SxS
  • %All Users Profile%\Gf
  • %All Users Profile%\SxS

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_PLUGX.SME」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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