BKDR_HANCITOR.XM
Windows
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、1つあるいは複数の方法によりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、以下の方法によりコンピュータに侵入します。
- Injected binary code by W2KM_HANCITOR.SXM
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Download and save file from a specific URL and execute it
- Download file from a specific URL and inject to svchost.exe
- Download file from a specific URL and execute in memory
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- http://{BLOCKED}go.com/ls5/forum.php
- http://{BLOCKED}aprol.ru/ls5/forum.php
- http://{BLOCKED}irom.ru/ls5/forum.php
マルウェアは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。
- Machine GUID
- Computer Name
- Account Name
- Public IP Address
- OS Version
- The information are posted to the server in the following format:
- GUID={GUID}&BUILD={Malware Version}&INFO={Computer Name} @ {Domain Name\User Name}&IP={Public IP Address}&TYPE=1&WIN={OS Version}(x64) or (x32)
ダウンロード活動
マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %User Temp%\BN{random}.tmp
(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)
マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。
その他
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。
- http://api.ipify.org/
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「BKDR_HANCITOR.XM」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)
- W2KM_HANCITOR.SXM
手順 4
「BKDR_HANCITOR.XM」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\BN{random}.tmp
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_HANCITOR.XM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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