BKDR_EMDIVI.TRYG
Gen:Trojan.Heur.puZ@yXp38ujif (BitDefender)
Windows
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Temp%\vmpress.exe - detected as BKDR_EMDIVI.TRYG
- %User Temp%\h270804.docx - decoy document
(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- d8c98d9145e4d2a1d998ac45516c1d85
自動実行方法
マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<スタートアップ>フォルダ内に以下のファイルを作成します。
- %User Startup%\vmpress.lnk - shortcut pointing to vmpress.exe
(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.)
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Enumerate files and folders
- Delete files and folders
- Download files
- Upload files
- Execute files
- Get file attributes
- Enumerate processes
- Perform remote shell
- Loads a library using LoadLibrary API
- Import functions from a library using GetProcAddress API
- Gather credentials using CredEnumerate or PStoreCreateInstance API
- Gather Firefox settings from prefs.js
- Gather proxy settings from proxy.pac
- Gather proxy settings from windows registry
- Sleep
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- http://www.{BLOCKED}i.swo-shinai.org/04blog/index.php
- http://www.{BLOCKED}norei.com/{random 5 numbers}?p=#
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
情報漏えい
マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。
- Host name
- Process ID of the malware
- Internet Explorer Version
- OS Information (Major Version, Minor Version and Build Number)
- System Language
- Country/Region
- Time Zone Information
- Memory Size (RAM)
その他
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。
- http://www.microsoft.com/en-us/default.aspx
- http://www.msftncsi.com/ncsi.txt
- http://www.yahoo.co.jp
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\h270804.docx
- %User Startup%\vmpress.lnk
手順 5
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_EMDIVI.TRYG」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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