解析者: Rheniel Rhay Ramos   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、レジストリ値を変更し、複数のシステムサービスを無効にします。これにより、システムに必要な機能が起動しません。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 36,864 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年2月9日
ペイロード システムのレジストリの変更

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • vssadmin.exe delete shadows /all /quiet
  • wbadmin.exe delete catalog -quiet
  • bcdedit.exe /set {default} bootstatuspolicy ignoreallfailures
  • bcdedit /set {default} recoveryenabled no
  • wevtutil.exe cl System
  • wevtutil.exe cl Security

他のシステム変更

マルウェアは、レジストリ値を変更し、以下のシステムサービスを無効化します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{Service Name} -> (All Services)
Start = "4"

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、ファイルの内容を"0x00"もしくは初期化されていないデータに変更することで、共有フォルダ内の書き込み可能なファイルをすべて消去します。

マルウェアは1時間は何もせず、その後コンピュータをシャットダウンします。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.964.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年2月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.965.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年2月10日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TROJ_DESBACK.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DESBACK.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

対策

  • コマンドプロンプトを使用してサービスを無効にしてください。
  • 管理者権限で"cmd.exe"を実行してください。
  • コマンド"net start vss"を使用してボリュームシャドウサービスを有効にしてください。
  • コマンド"bcdedit /set {default} bootstatuspolicy displayallfailures"を使用してスタートアップ上のWindowsエラー回復処理の画面を有効にしてください。
  • コマンド"/bcedit /set {default} recoveryenabled Yes"を使用して、スタートアップ修理を有効にしてください。


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