TROJ_DESBACK.A
Windows
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、レジストリ値を変更し、複数のシステムサービスを無効にします。これにより、システムに必要な機能が起動しません。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- vssadmin.exe delete shadows /all /quiet
- wbadmin.exe delete catalog -quiet
- bcdedit.exe /set {default} bootstatuspolicy ignoreallfailures
- bcdedit /set {default} recoveryenabled no
- wevtutil.exe cl System
- wevtutil.exe cl Security
他のシステム変更
マルウェアは、レジストリ値を変更し、以下のシステムサービスを無効化します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{Service Name} -> (All Services)
Start = "4"
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
マルウェアは、ファイルの内容を"0x00"もしくは初期化されていないデータに変更することで、共有フォルダ内の書き込み可能なファイルをすべて消去します。
マルウェアは1時間は何もせず、その後コンピュータをシャットダウンします。
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「TROJ_DESBACK.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DESBACK.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
註
対策
- コマンドプロンプトを使用してサービスを無効にしてください。
- 管理者権限で"cmd.exe"を実行してください。
- コマンド"net start vss"を使用してボリュームシャドウサービスを有効にしてください。
- コマンド"bcdedit /set {default} bootstatuspolicy displayallfailures"を使用してスタートアップ上のWindowsエラー回復処理の画面を有効にしてください。
- コマンド"/bcedit /set {default} recoveryenabled Yes"を使用して、スタートアップ修理を有効にしてください。
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