解析者: Michael Cabel   
 更新者 : Joselyn Canuela

 別名:

Virus:X97M/Mailcab.A (Microsoft), Trojan.VBS.Agent (Ikarus), Virus.MSExcel.Agent.f (Kaspersky), X97M/Dropper.Agent (AVG)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動

ウイルスは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 2,927,616 bytes
タイプ XLS
メモリ常駐 なし
発見日 2017年3月17日

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下のフォルダを追加します。

  • D:\Collected_Address
  • E:\KK
  • E:\SORCE

ウイルスは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\Excel\XLSTART\k4.xls

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

ウイルスは、以下のファイルを作成し実行します。

  • E:\KK\{Malware filename}_clear.vbs - script helps in creating the email messages by sending keystroke commands to Microsoft Outlook
  • E:\KK\{Malware filename}_Search.vbs - script helps in gathering the email messages
  • E:\SORCE\{Malware filename}_Key.vbs - script helps in sending the email messages

ウイルスは、以下の無害なファイルを作成します。

  • D:\Collected_Address\frag1.txt
  • D:\Collected_Address\frag2.txt
  • D:\Collected_Address\log.txt

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Office\{Application Version}\Excel\
Security
AccessVBOM = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Office\{Application Version}\Excel\
Security
Level = "1"

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Office\{Application Version}\Excel\
Security
Level = "1"

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Office\{Application Version}\Excel\
Security
AccessVBOM = "1"

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 10.686.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年3月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.687.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年3月26日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\{Application Version}\Excel\Security
    • AccessVBOM = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\{Application Version}\Excel\Security
    • Level = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Office\{Application Version}\Excel\Security
    • AccessVBOM = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Office\{Application Version}\Excel\Security
    • Level = "1"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • D:\Collected_Address
  • E:\KK
  • E:\SORCE

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • User Profile%\Application Data\Microsoft\Excel\XLSTART\k4.xls

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「X97M_OLEMAL.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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