解析者: Michael Jay Villanueva   

 別名:

RDN/Suspicious.bfr (McAfee); Trojan.Win32.Agent.nevxzp (Kaspersky); W32/Zlader.L!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 フラッシュドライブを介した感染活動, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ワームは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 81,920 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年7月5日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\cabfile.cab
  • {Removable Drive Letter}:\{Shortcut files with the filename of every folder in the removable drive}
    • The malware creates these shortcut files in order to trick the user due to its folder icon and legit filenames.
    • The target path of these shortcuts is set to: %System%\cmd.exe /C ""$RECYCLE.BIN.{GUID}\{GUID}.cmd" && explorer "{GUID folder name - where the original files are stored}""

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Application Data%\dpx.dll -> serves as a component file used by the malware

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID} -> set attributes to Hidden

ワームは、以下のドライブ内に自身のコピーを作成します。

  • {Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID}\{GUID}.{src/pif/cmd} -> Set attribute to Hidden and would look like a shortcut file.

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

ワームは、IEのゾーン設定を変更します。

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}ndidnted.com/h/gate.php

ワームは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.596.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年6月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.597.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年6月18日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID}

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\cabfile.cab
  • {Removable Drive Letter}:\{Shortcut files with the filename of every folder in the removable drive}

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_ZLADER.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]


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