WORM_WCRY.F
Win32/Exploit.CVE-2017-0147.A (ESET-NOD32),Ransom:Win32/WannaCrypt!rfn (Microsoft), Ransom.Wannacry (Symantec)
Windows
![](/vinfo/imgFiles/JPlegend.jpg)
マルウェアタイプ:
ワーム
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
ワームは、バックドア活動の機能を備えていません。
ワームは、作成されたファイルを実行します。
詳細
侵入方法
ワームは、以下の方法でコンピュータに侵入します。
自動実行方法
ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
Type = "16"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
Start = "2"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
ErrorControl = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
ImagePath = {initial malware file path} -m security
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
DisplayName = Microsoft Security Center (2.0) Service
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
ObjectName = LocalSystem
ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
ワームは、以下のサービスを開始します。
- mssecsvc2.0
バックドア活動
ワームは、バックドア活動の機能を備えていません。
作成活動
ワームは、以下のファイルを作成します。
- %Windows%\tasksche.exe ← detected as RANSOM_WCRY.DAM
ワームは、作成されたファイルを実行します。
その他
ワームは、以下の脆弱性を利用してコンピュータに侵入します。
ワームが作成する以下のファイルは、「RANSOM_WCRY.DAM」として検出されます。
- %Windows%\tasksche.exe
ワームは、開放されているポート445を確認するために無作為に生成したIPアドレスでインターネットを検索します。
ワームは、インターネット上でポート445が開放されているコンピュータを確認すると、脆弱性「MS17-010 」を利用して自身のコピーを作成、実行します。
ワームは、以下のファイルパスを利用してコンピュータ上にコピーを作成します。
- %Windows%\mssecsvc.exe
ワームは、ファイル”%Windows%\tasksche.exe”の有無を確認します。確認された場合、ワームはこのファイルを”%Windows%\qeriuwjhrf”を利用して移動します。
ワームは、パラメーター”/i”で%Windows%\tasksche.exe”を実行します。
ワームは、ルートキット機能を備えていません。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
この「WORM_WCRY.F」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services
- mssecsvc2.0
- mssecsvc2.0
手順 5
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_WCRY.F」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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