解析者: Michael Cabel   

 別名:

Worm:Win32/Vobfus.gen!E (Microsoft), W32.Changeup.C (Symantec), Worm.Win32.VBNA.b (Kaspersky), Win32/AutoRun.VB.ZJ worm (Nod32), W32/VBNA.B!worm (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワーム活動:リムーバブルドライブおよびネットワークドライブの利用

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

ワームは、レジストリ値を変更し、システムファイルおよび読み取り専用属性のファイルを非表示にします。

ワームは、ネットワークドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 319,488 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年1月14日

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\{random file name}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random file name} = %User Profile%\{random file name}.exe /{random character}

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、システムファイルおよび読み取り専用属性のファイルを非表示にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

感染活動

ワームは、ネットワークドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

{garbage characters}
[AutoRun]
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
actiON=View Files
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
shellexecute={random file name}.exe
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
IcoN=%System Root%\system32\ShELL32.dlL,4
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
UsEAutOplAY=1
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーに誘導するショートカットファイル(拡張子LNK)を作成します。

マルウェアは、作成されたショートカットファイルのファイル名に、そのリムーバブルドライブに存在するフォルダ名およびファイル名が使用します。

マルウェアは、オリジナルのフォルダおよびファイルを隠し、ユーザがショートカットファイルをクリックするように装います。

ショートカットファイルは、以下のように作成されます。

  • Documents.lnk
  • Music.lnk
  • New Folder.lnk
  • Passwords.lnk
  • Pictures.lnk
  • Video.lnk
なお、上記のショートカットファイルは、通常のWindowsフォルダのアイコンを用いてクリックするように促します。これにより、自身のコピーが実行されます。

脆弱性の利用

マルウェアは、脆弱性を利用した活動を行いません。

バックドア活動

マルウェアは、ポート8000番を用いて以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザに情報の送信および不正リモートユーザからのコマンドを受信します。

  • ns1.{BLOCKED}1253.com
不正リモートユーザは、情報収集および他の不正なファイルをダウンロードします。

ただし、2011年2月1日現在、上記Webサイトはアクセス不能のようです。

その他

マルウェアは、作成した自身のコピーを変更します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 7.824.02
VSAPI パターンリリース日: 2011年2月9日
VSAPI パターンリリース日: 2/9/2011 12:00:00 AM
初回 VSAPI パターンバージョン 7.768.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年1月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「WORM_VBNA.SMTB」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random file name} = %User Profile%\{random file name}.exe /{random character}

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: ShowSuperHidden = 0
      To: ShowSuperHidden = 1

手順 5

「WORM_VBNA.SMTB」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]

{garbage characters}
[AutoRun]
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
actiON=View Files
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
shellexecute={random file name}.exe
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
IcoN=%System Root%\system32\ShELL32.dlL,4
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
UsEAutOplAY=1
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}
{garbage characters}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_VBNA.SMTB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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