別名:

[.au3]:W32/Yahlover.worm.gen.c (McAfee); W32.SillyFDC (Symantec); IM-Worm.Win32.Agent.li (Kaspersky); Trojan.Win32.Malware.a (Sunbelt); Worm/Autoit.THL (AVG)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

  詳細

ファイルサイズ 281,643 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年6月27日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\chrome.exe
  • %Windows%\chrome.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Yahoo Messengger = "%System%\chrome.exe"

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe chrome.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\
Microsoft\Internet Explorer\Control Panel

HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\
Microsoft\Internet Explorer\Control Panel

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Schedule
AtTaskMaxHours = "0"

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Default_Page_URL = "http://h1.{BLOCKED}y.com/mygoogle6/index.html"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&pver=6&ar=msnhome」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Default_Search_URL = "http://h1.{BLOCKED}y.com/mygoogle6/index.html"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&ar=iesearch」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Search Page = "http://h1.{BLOCKED}y.com/mygoogle6/index.html"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&ar=iesearch」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = "http://h1.{BLOCKED}y.com/mygoogle6/index.html"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd={SUB_PRD}&clcid={SUB_CLSID}&pver={SUB_PVER}&ar=home」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = "http://h1.{BLOCKED}y.com/mygoogle6/index.html"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&pver=6&ar=msnhome」となります。)

ワームは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NofolderOptions = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = "1"

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}m.info/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/poojasharma2/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/poojasharma3/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/poojasharma4/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/poojasharma5/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/sdb0/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/sdb1/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/sdb2/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/sdb3/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/sdb4/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/sdb5/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/sdb6/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/sdb7/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/sdb8/setting.ini
  • http://www.{BLOCKED}m.info/sdb9/setting.ini

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_UTOTI.DP」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。

[ 詳細 ]
この手順により、このワームが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
    • System
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Internet Explorer
    • Control Panel
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Internet Explorer
    • Control Panel

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Yahoo Messengger = "%System%\chrome.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Schedule
    • AtTaskMaxHours = "0"

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Default_Page_URL = "http://h1.{BLOCKED}y.com/mygoogle6/index.html"
      To: Default_Page_URL = ""http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&pver=6&ar=msnhome""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Default_Search_URL = "http://h1.{BLOCKED}y.com/mygoogle6/index.html"
      To: Default_Search_URL = ""http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&ar=iesearch""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Search Page = "http://h1.{BLOCKED}y.com/mygoogle6/index.html"
      To: Search Page = ""http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&ar=iesearch""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Start Page = "http://h1.{BLOCKED}y.com/mygoogle6/index.html"
      To: Start Page = ""http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd={SUB_PRD}&clcid={SUB_CLSID}&pver={SUB_PVER}&ar=home""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Start Page = "http://h1.{BLOCKED}y.com/mygoogle6/index.html"
      To: Start Page = ""http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&pver=6&ar=msnhome""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Shell = "Explorer.exe chrome.exe"
      To: Shell = ""Explorer.exe""

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_UTOTI.DP」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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