解析者: Rika Joi Gregorio   

 別名:

Trojan:Win32/AgentBypass.gen!G(Microsoft), W32/CodeCcl-based!Maximus(Authentium), Trojan.Win32.Spy(Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

ワームは、レジストリ値を変更し、Windowsのファイアウォールを無効にします。これにより、ワームは、自身を検出されることなく不正活動を実行することが可能になります。

  詳細

ファイルサイズ 100,731 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2013年3月26日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SvcHost\
netsvcs

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\VaSecurity

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、Windowsのファイアウォールを無効にします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile
EnableFirewall = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

ワームは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
List
{port number 1}:TCP = "{port number 1}:TCP:*:Enabled:@xpsp2res.dll,-22002"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
List
{port number 2}:UDP = "{port number 2}:UDP:*:Enabled:@xpsp2res.dll,-22002"

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • http://www.{BLOCKED}a.com/images/newinfo.txt

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.83.115:35105

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.818.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年3月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.819.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年3月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost\netsvcs
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\VaSecurity

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
    • {port number 1}:TCP = "{port number 1}:TCP:*:Enabled:@xpsp2res.dll,-22002"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
    • {port number 2}:UDP = "{port number 2}:UDP:*:Enabled:@xpsp2res.dll,-22002"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
    • From: EnableFirewall = 1
      To: EnableFirewall = 0

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_STTKR.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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