更新者 : Sabrina Lei Sioting

 別名:

Worm:Win32/Autorun.gen!BS (Microsoft), W32/Socks.A.gen!Eldorado (Authentium), Worm.Socks-11 (ClamAV), W32/Socks.A.gen!Eldorado (Fprot), Worm.Win32.Socks (Ikarus),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成, リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 913,405 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2009年7月17日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動, ファイルの作成

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %AppDataLocal%\cftmon.exe
  • %System%\drivers\spools.exe

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • z3sd

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
ntuser = "%System%\drivers\spools.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
autoload = "%AppDataLocal%\cftmon.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
ntuser = "%System%\drivers\spools.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
autoload = "%AppDataLocal%\cftmon.exe"

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
UserInit = "%System%\userinit.exe,"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%System%\userinit.exe,」となります。)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
UIHost = "logonui.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「logonui.exe」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Schedule
ImagePath = "%System%\drivers\spools.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%SystemRoot%\System32\svchost.exe -k netsvcs」となります。)

ワームは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • autorun.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
ShellExecute=autorun.exe

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Gathers running processes
  • Kills process
  • Download other files

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}.com/
  • http://{BLOCKED}.net/

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\ftpdll.dll - detected as TROJ_SMALL.KGX
  • %System%\ftpdll.dll - detected as TROJ_SMALL.KGX

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}edomains.com/domain_profile.cfm?d=fewfwe&e=com

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 6.268.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2009年7月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_SOCKS.EC」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    TROJ_SMALL.KGX

手順 3

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_SOCKS.EC」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • ntuser = "%System%\drivers\spools.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • autoload = "%AppDataLocal%\cftmon.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • ntuser = "%System%\drivers\spools.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • autoload = "%AppDataLocal%\cftmon.exe"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Shell = "Explorer.exe"
      To: Shell = Explorer.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: UserInit = "%System%\userinit.exe,"
      To: UserInit = %System%\userinit.exe,
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: UIHost = "logonui.exe"
      To: UIHost = logonui.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Schedule
    • From: ImagePath = "%System%\drivers\spools.exe"
      To: ImagePath = %SystemRoot%\System32\svchost.exe -k netsvcs

手順 6

「WORM_SOCKS.EC」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
ShellExecute=autorun.exe

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_SOCKS.EC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • Browser Helper Objects


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