更新者 : Mar Philip Elaurza

 別名:

W32.Spybot.Worm (Symantec), Backdoor.Win32.Rbot.eiq (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動, 共有ネットワークフォルダを介した感染活動, インターネットからのダウンロード

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、感染ネットワーク共有フォルダを介して、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、自身の自動実行に関連するレジストリ値を監視し、削除された場合、追加します。これにより、ワームは、再起動後も感染コンピュータ上で継続して実行されることとなります。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、不正リモートユーザからリモートで受信する特定のコマンドを実行します。これにより、感染コンピュータおよび同コンピュータ上の情報は危険にさらされることとなります。

ワームは、ダウンロードしたファイルを実行します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

ワームは、仮想環境内で実行されると、自身の活動を終了します。

  詳細

ファイルサイズ 90,112 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年8月27日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動, ファイルのダウンロード

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、感染ネットワーク共有フォルダを介して、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\{9-random-letter filename}.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • sh0w-m3-wh4t-y0u-g0t-l1l-m4m4-6.1

ワームは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • %Windows%\explorer.exe

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

ワームは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成したワーム)を終了し、侵入したコンピュータ内で作成した自身のコピーの方を実行します。

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Drawing System = "%System%\{9-random-letter}.exe"

ワームは、自身の自動実行に関連するレジストリ値を監視し、削除された場合、追加します。

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%System%\{9-random-letter filename}.exe = "%System%\{9-random-letter filename}.exe:*:Enabled:Drawing System"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {removable drive letter except A and B}:\{9-random-letter filename}.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
open={9-random-letter filename}.exe
shellexecute={9-random-letter filename}.exe
shell\Auto\command={9-random-letter filename}.exe
shell=Auto
[vvflagRun]
aabb=kdkfjdkfk1

バックドア活動

ワームは、以下のいずれかのIRCチャンネルに接続します。

  • #xwar

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • create random nickname for itself
  • terminate/kill IRC application
  • Logout
  • Get IRC version
  • Change IRC server
  • Start/Stop scanning of threads, IP addresses in the network, open ports in specific IP address
  • Reconnect to IRC server
  • Check status
  • Reboot system
  • List threads
  • List internet information
  • List system information
  • Get uptime of itself
  • Flush DNS
  • Ask for the current IP of itself
  • Perform UDP Flooding
  • Terminate/Kill Bot
  • Download files
  • Use command prompt

ワームは、リモートでInternet Relay Chat (IRC)サーバにアクセスし、不正リモートユーザから以下のコマンドを受信します。

  • mitm.{BLOCKED}tp.com

ただし、情報公開日現在、このサーバには接続できません。

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトから自身のコピーの更新版をダウンロードします。

  • http://www.{BLOCKED}te.com/backup/mitm.exe

ワームは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • C:\mitm.exe

ワームは、ダウンロードしたファイルを実行します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • http://www.google.com

ワームは、仮想環境内で実行されると、自身の活動を終了します。

ワームは、自身のIRCサーバにアクセスする際に以下の認証情報を利用します。

  • NICK {Country}|{OS Version}|{Internet Connection}|{9 random numbers}

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 9.136.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年5月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.137.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年5月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Drawing System = "%System%\{9-random-letter}.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %System%\{9-random-letter filename}.exe = "%System%\{9-random-letter filename}.exe:*:Enabled:Drawing System"

手順 5

「WORM_SDBOT.FEY」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]

[AutoRun]
open={9-random-letter filename}.exe
shellexecute={9-random-letter filename}.exe
shell\Auto\command={9-random-letter filename}.exe
shell=Auto
[vvflagRun]
aabb=kdkfjdkfk1

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_SDBOT.FEY」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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