解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Trojan:Win32/Rimecud.A (Microsoft), W32.Pilleuz!gen37 (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動, 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 102,400 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年7月17日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\{random filename}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

ワームは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • SVCHOST.EXE

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%User Profile%\{random filename}.exe"

感染活動

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
{garbage code}
shell\\open\\command={random foldername}\{random filename}.exe
{garbage code}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage code}
Shell\\open\\command={random foldername}\{random filename}.exe
{garbage code}
shellexecute={random foldername}\{random filename}.exe
{garbage code}
shell\\explore\\command={random foldername}\{random filename}.exe
{garbage code}
icon=SHELL32.dll,4
{garbage code}
open={random foldername}\{random filename}.exe
{garbage code}
USEAUTOPLAY=1
{garbage code}

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}a.{BLOCKED}le.com
  • {BLOCKED}a.{BLOCKED}sk.net
  • {BLOCKED}a.{BLOCKED}nest.com
  • {BLOCKED}t.{BLOCKED}e.kz

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.928.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年7月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_RIMECUD.XDQ」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = "%User Profile%\{random filename}.exe"

手順 5

「WORM_RIMECUD.XDQ」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
{garbage code}
shell\\open\\command={random foldername}\{random filename}.exe
{garbage code}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage code}
Shell\\open\\command={random foldername}\{random filename}.exe
{garbage code}
shellexecute={random foldername}\{random filename}.exe
{garbage code}
shell\\explore\\command={random foldername}\{random filename}.exe
{garbage code}
icon=SHELL32.dll,4
{garbage code}
open={random foldername}\{random filename}.exe
{garbage code}
USEAUTOPLAY=1
{garbage code}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_RIMECUD.XDQ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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