解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Trojan:Win32/Rimecud.A (Microsoft), Trojan.Zbot (Symantec), a variant of Win32/Kryptik.LKC trojan (NOD32), Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 78,976 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年3月30日

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\{random filename}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%User Profile%\{random filename}.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {removable drive}:\fakerica

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {removable drive}:\fakerica\shmekerica.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
USEAUTOPLAY=1
shellexecute=fakerica//shmekerica.exe
Shell\do\something
icon=fakerica//shmekerica.exe
open=fakerica//shmekerica.exe
action=Open folder to see files using Windows Explorer
shell\\\Open\\\command=fakerica//shmekerica.exe
shell\\\Explore\\\command=fakerica//shmekerica.exe

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}a.{BLOCKED}olic.su
  • {BLOCKED}r.{BLOCKED}losarske.ru
  • {BLOCKED}e.{BLOCKED}arke.com
  • {BLOCKED}e.{BLOCKED}racala.org

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 7.940.11
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年3月30日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.941.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年3月30日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_RIMECUD.JH」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

回復コンソールを使用して、WORM_RIMECUD.JH として検出されるファイルを確認し、削除します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman="%User Profile%\{random filename}.exe"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {removable drive}:\fakerica

手順 6

「WORM_RIMECUD.JH」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]

[autorun]
USEAUTOPLAY=1
shellexecute=fakerica//shmekerica.exe
Shell\do\something
icon=fakerica//shmekerica.exe
open=fakerica//shmekerica.exe
action=Open folder to see files using Windows Explorer
shell\\\Open\\\command=fakerica//shmekerica.exe
shell\\\Explore\\\command=fakerica//shmekerica.exe

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_RIMECUD.JH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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