WORM_RETADUP.D
Windows
マルウェアタイプ:
ワーム
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
このマルウェアは、2017年9月に確認されたマルウェア「RETADUP」のコンポーネントの1つであり、仮想通貨発掘の目的で南米で拡散されています。このマルウェアに感染したシステムでは不正な動作が確認される可能性があります。
ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
ワームは、他のマルウェアのコンポーネントです。
詳細
侵入方法
ワームは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、以下のフォルダを作成します。
- {Drive}:\AntiUsbShortCut
ワームは、他のマルウェアのコンポーネントです。
他のシステム変更
ワームは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
CpuOptimizer = "C:\newcpuspeed\Cpufix.exe "C:\newcpuspeed\cpuage.tnt""
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Checkcpu = "C:\Windows\system32\cmd.exe /c start C:\newcpuspeed\Cpufix.exe"
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
CpuOptimizer = "C:\newcpuspeed\Cpufix.exe "C:\newcpuspeed\cpuage.tnt""
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Checkcpu = "C:\Windows\system32\cmd.exe /c start C:\newcpuspeed\Cpufix.exe"
ワームは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = 0
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
その他
ワームは、他のマルウェアの不正活動に利用される不正なAutoItスクリプト(AU3)です。実行に成功するためには、他のコンポーネントファイルが必要です。
ワームは、リムーバブルドライブに以下のファイルを作成します。
- {Drive}:\AntiUsbShortCut\AntiUsbShortCut\AntiShortCut.lnk
- {Drive}:\AntiUsbShortCut\AntiUsbShortCut\AntiUsb.exe
- {Drive}:\AntiUsbShortCut\AntiUsbShortCut\AntiUsbShortCut.zip
- {Drive}:\AntiUsbShortCut\AntiUsbShortCut\AntiUsbShortCut.lnk
- {Drive}:\AntiUsbShortCut\AntiUsbShortCut\AntiUsbWorm.zip
- {Drive}:\AntiUsbShortCut\AntiUsbShortCut\AutoIt3.exe
- {Drive}:\{folder}\Downloads.lnk
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
この「WORM_RETADUP.D」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)
手順 3
「WORM_RETADUP.D」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- CpuOptimizer = "C:\newcpuspeed\Cpufix.exe "C:\newcpuspeed\cpuage.tnt""
- CpuOptimizer = "C:\newcpuspeed\Cpufix.exe "C:\newcpuspeed\cpuage.tnt""
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Checkcpu = "C:\Windows\system32\cmd.exe /c start C:\newcpuspeed\Cpufix.exe"
- Checkcpu = "C:\Windows\system32\cmd.exe /c start C:\newcpuspeed\Cpufix.exe"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- CpuOptimizer = "C:\newcpuspeed\Cpufix.exe "C:\newcpuspeed\cpuage.tnt""
- CpuOptimizer = "C:\newcpuspeed\Cpufix.exe "C:\newcpuspeed\cpuage.tnt""
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Checkcpu = "C:\Windows\system32\cmd.exe /c start C:\newcpuspeed\Cpufix.exe"
- Checkcpu = "C:\Windows\system32\cmd.exe /c start C:\newcpuspeed\Cpufix.exe"
手順 5
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: ShowSuperHidden = 0
To: ShowSuperHidden = 1
- From: ShowSuperHidden = 0
手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_RETADUP.D」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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