解析者: Cris Nowell Pantanilla   
 別名:

Application.Miner.AF(BitDefender)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 物理ドライブまたはリムーバブルドライブ経由による侵入

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

ワームは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 249,713 bytes
タイプ AU3
メモリ常駐 はい
発見日 2017年7月4日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード, システム情報の収集, ファイルの作成

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • C:\newcpuspeed\BlackJocker-rad12345.rar
  • C:\newcpuspeed\cpuage.tnt
  • C:\newcpuspeed\cpufix.exe
  • C:\newcpuspeed\cpuspeed.tnt ← detected as WORM_RETADUP.D
  • C:\newcpuspeedcheck\BlackJocker-rad12345.rar
  • C:\newcpuspeedcheck\cpuage.tnt
  • C:\newcpuspeedcheck\cpufix.exe
  • C:\newcpuspeedcheck\cpuspeed.tnt ← detected as WORM_RETADUP.D

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • C:\newcpuspeed\workers
  • C:\newcpuspeed
  • C:\newcpuspeedcheck

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
CpuOptimizer = "C:\newcpuspeed\Cpufix.exe "C:\newcpuspeed\cpuage.tnt""

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Checkcpu = "C:\Windows\system32\cmd.exe /c start C:\newcpuspeed\Cpufix.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
CpuOptimizer = "C:\newcpuspeed\Cpufix.exe "C:\newcpuspeed\cpuage.tnt""

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Checkcpu = "C:\Windows\system32\cmd.exe /c start C:\newcpuspeed\Cpufix.exe

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = 0

(註：変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {Drive}:\AntiUsbShortCut
  • {Drive}:\newcpuspeedtest

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Sleep
  • Exit the malware
  • Install miner
  • Start miner
  • Close miner
  • Execute in cmd
  • Update
  • Receive a url
  • Download a file

情報漏えい

ワームは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • OS Version
  • OS Architecture
  • OS Language
  • OS Build
  • OS ServicePack
  • Homedrive
  • Computer name
  • Username
  • Number of processors
  • Check for existence of process:cpuchecker.exe
  • Check for existence of window:systemantimalwarecheck

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{random values}.{BLOCKED}e.com:8090
  • http://{BLOCKED}othere.publicvm.com
  • http://{BLOCKED}othere.publicvm.com:3333
  • http://{BLOCKED}othere.publicvm.com:8090
  • http://{BLOCKED}miner.newblackage.com
  • http://{BLOCKED}miner.newblackage.com:4444
  • http://{BLOCKED}miner.newblackage.com:8090

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.512.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年7月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.513.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年7月5日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム（OS）の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル／フォルダ／レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • CpuOptimizer = "C:\newcpuspeed\Cpufix.exe "C:\newcpuspeed\cpuage.tnt""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Checkcpu = "C:\Windows\system32\cmd.exe /c start C:\newcpuspeed\Cpufix.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • CpuOptimizer = "C:\newcpuspeed\Cpufix.exe "C:\newcpuspeed\cpuage.tnt""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Checkcpu = "C:\Windows\system32\cmd.exe /c start C:\newcpuspeed\Cpufix.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • C:\newcpuspeed
  • C:\newcpuspeedcheck
  • C:\newcpuspeed\workers

手順 5

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_RETADUP.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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