別名:

Win32/Qbot.BG (ESET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年12月17日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • Application Data\Microsoft\{random folder name}\{random file name}.exe

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\{random folder}\{random file name}.dll - encrypted configuration file

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\{random folder}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • {malware file name}{random character}

マルウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • explorer.exe
  • iexplore.exe
  • outlook.exe
  • firefox.exe
  • opera.exe
  • skype.exe
  • msnmsgr.exe
  • yahoomessenger.exe
  • msmsgs.exe
  • wscntfy.exe
  • wuauclt.exe
  • aim.exe
  • svchost.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{random name}
Imagepath = "%Application Data%\Microsoft\{random folder name}\{random file name}.exe"

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random name} = "%Application Data%\Microsoft\{random folder name}\{random file name}.exe"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and execute component files
  • Download configuration and updates
  • Download updated copy of itself
  • Uninstall itself
  • Kill processes
  • Upload files containing stolen information

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}uskmt.pw
  • {BLOCKED}heusas.org
  • {BLOCKED}masn.net
  • {BLOCKED}kdfasjdmtf.org
  • {BLOCKED}sgrn.com
  • {BLOCKED}maksjdo.net
  • {BLOCKED}qmi.net
  • {BLOCKED}kyat.org
  • {BLOCKED}atdfsaf.net
  • {BLOCKED}eyaihudmn.org
  • {BLOCKED}kahdmansgip.org
  • {BLOCKED}dnaetra.net
  • http://{BLOCKED}iyiqxyffdaxljkehn.com/cVTInR2m.php
  • http://{BLOCKED}wwrhozt.org/k3EIDaG7sWrR2Vpp.php
  • http://{BLOCKED}wwrhozt.org/sBOcDLEUMhIws0vH9CjNm9Db.php
  • http://{BLOCKED}hzuritgtjlvak.com/k3EIDaG7sWrR2Vpp.php
  • http://{BLOCKED}hzuritgtjlvak.com/sBOcDLEUMhIws0vH9CjNm9Db.php
  • http://{BLOCKED}mifoljkfprgfs.net/sBOcDLEUMhIws0vH9CjNm9Db.php
  • http://{BLOCKED}xrv.com/cVTInR2m.php
  • http://{BLOCKED}qvayz.org/k3EIDaG7sWrR2Vpp.php
  • http://{BLOCKED}qvayz.org/sBOcDLEUMhIws0vH9CjNm9Db.php
  • http://{BLOCKED}dzlkvkzfpqsyxxhxrq.net/k3EIDaG7swWrR2Vpp.php
  • http://{BLOCKED}kvkzfpqsyxxhxrq.net/sBOcDLEUMhIws0vH9CjNm9Db.php

情報収集

マルウェアは、以下のファイル内に収集した情報を保存します。

  • {random}_{random}.kcb

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • www.ip-adress.com

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.350.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年12月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.351.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年12月18日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_QBOT.JOE」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\{random name}
    • Imagepath = "%Application Data%\Microsoft\{random folder name}\{random file name}.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random name} = "%Application Data%\Microsoft\{random folder name}\{random file name}.exe"

手順 6

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • {random name}

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\Microsoft\{random folder name}

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_QBOT.JOE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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