解析者: Homer Pacag   

 別名:

Worm:Win32/Phorpiex (Microsoft); Win32/Phorpiex.C (ESET-NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動, インターネットからのダウンロード

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 43,008 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年2月11日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のフォルダを追加します。

  • %User Profile%\M-5050259496274820495709285240
  • %User Profile%\M-5050246729046092458024675787
  • %User Profile%\M-5050259496274253820495709285240

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Profile%\M-5050259496274253820495709285240\winmgr.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKCU\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Windows Manager = %User Profile%\M-5050259496274820495709285240\winmgr.exe

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Windows Manager = %User Profile%\M-5050259496274253820495709285240\winmgr.exe

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Windows Service = %User Profile%\M-5050246729046092458024675787\winsvc.exe

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Removable Drive}:\Manager.exe
  • {Removable Drive}:\Manager.bat

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shellexecute=Manager.bat
shellexecute=Manager.vbs
UseAutoPlay=1

バックドア活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • srv20.ru
  • srv30.ru
  • srv40.ru
  • host10.ru
  • host11.ru

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}rkcreative.com/js/d.exe
  • http://{BLOCKED}rkcreative.com/js/599.txt - list of email addresses
  • http://{BLOCKED}rkcreative.com/js/t4.exe - winmgr.exe
  • http://{BLOCKED}rkcreative.com/js/doc.exe - winsvc.exe

ワームは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Profile%\M-5050259496274820495709285240\winmgr.exe
  • %User Profile%\M-5050246729046092458024675787\winsvc.exe
  • %User Temp%\{random characters}.jpg

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 12.336.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年2月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.337.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年2月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft Windows Manager = %User Profile%\M-5050259496274820495709285240\winmgr.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft Windows Manager = %User Profile%\M-5050259496274253820495709285240\winmgr.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft Windows Service = %User Profile%\M-5050246729046092458024675787\winsvc.exe

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\M-5050259496274253820495709285240
  • %User Profile%\M-5050259496274820495709285240
  • %User Profile%\M-5050246729046092458024675787

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{random characters}.jpg

手順 7

「WORM_PHORPIEX.CP」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shellexecute=Manager.bat
shellexecute=Manager.vbs
UseAutoPlay=1

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_PHORPIEX.CP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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