解析者: Roland Marco Dela Paz   

 別名:

Sophos: Mal/Palevo-A

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 109,056 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年3月10日

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\rljlz.exe

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

ワームは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explrorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%Application Data%\rljlz.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • [DRIVE]:\OBJESI

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • [DRIVE]:\OBJESI\sise.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

;{garbage codes}
[autorun]
shell\Install\command=OBJESI\sise.exe
shell\open\command=OBJESI\sise.exe
shell\explore\command=OBJESI\sise.exe
Shell\open\command=OBJESI\sise.exe
useautoplay=1
shellexecute=OBJESI\sise.exe
open=OBJESI\sise.exe
action=Open folder to view files
icon=shell32.dll,4

バックドア活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.227.248

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
SSAPI パターンバージョン: *under processing

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアはルートキット機能を利用するため、通常モードまたはセーフモード下での検出および削除手順では、マルウェアを完全に削除することができない場合があります。そのため、以下の方法で Windows の回復コンソールを使用し、マルウェアを削除してください。

  1. Windows のインストールCDを使用して、コンピュータを再起動します。
  2. [セットアップへようこそ] 画面で、修復の R キーを押します。
  3. キーボードを選択します。
  4. 修復する Windows がインストールされているドライブを選択します(通常は 1 を選択します)。
  5. 管理者のパスワードを入力し、Enter キーを押します。管理者パスワードがない場合は、何も入力せずに Enter キーを押します。
  6. コマンドプロンプトに、以下のコマンドを入力し、[Enter]を押してください。
DATA_GENERIC
  • コマンドプロンプトに EXIT と入力し、コンピュータを再起動してください。

  • 手順 3

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

     
    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
      • Taskman = %Application Data%\rljlz.exe

    手順 4

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • [DRIVE]:\OBJESI

    手順 5

    「WORM_PALEVO.ZQWA」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

    [ 詳細 ]
    ;{garbage codes}
    [autorun]
    shell\Install\command=OBJESI\sise.exe
    shell\open\command=OBJESI\sise.exe
    shell\explore\command=OBJESI\sise.exe
    Shell\open\command=OBJESI\sise.exe
    useautoplay=1
    shellexecute=OBJESI\sise.exe
    open=OBJESI\sise.exe
    action=Open folder to view files
    icon=shell32.dll,4

    手順 6

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_PALEVO.ZQWA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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