解析者: Roland Marco Dela Paz   

 別名:

Trojan.Gen (Symantec); Trojan:Win32/Malagent (Microsoft); Trojan.Win32.Buzus.epzc (Kaspersky); Generic.dx!thl (Mcafee); Trj/Buzus.MN (Panda)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動, インスタントメッセンジャ(IM)を介したスパム活動

感染経路:リムーバブルドライブを介した感染活動、インスタントメッセンジャ(IM)を介した感染活動ワームは、インスタントメッセンジャ「MSNメッセンジャー」を介してコンピュータに侵入します。

このワームのファイル名が"C:\file.exe" または "C:\sample.exe" の場合、またはユーザ名が「カレントユーザ」の場合、ワームは、不正活動を継続しません。

ワームは、MSNメッセンジャーのメッセージを送ることにより感染活動を行う機能を備えています。このメッセージは、このワームのコピーがダウンロードされるリンクを含んいます。

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、ランダムなポートを開きます。 ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 111,737 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年6月3日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\{random filename}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%User Profile%\Application Data\{random filename}.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

{garbage characters}
[autorun
{garbage characters}
open=sond/Mircr0dll.exe
{garbage characters}
:call
{garbage characters}
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
{garbage characters}
:cmp
{garbage characters}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage characters}
shell\\open\\command=sond/Mircr0dll.exe
{garbage characters}
:jmp5
{garbage characters}
shell\\explore\command=sond/Mircr0dll.exe
{garbage characters}
useautoplay=1
{garbage characters}

バックドア活動

ワームは、ランダムなポートを開き、不正リモートユーザが感染コンピュータに接続できるようにします。接続されると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ上でのコマンド実行が可能となります。

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Launch TCP or UDP flood
  • Download and execute files from the internet
  • Visit websites

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}i.panadool400.com
  • {BLOCKED}i.xylocomod.com
  • {BLOCKED}p.xylocomod.com
  • {BLOCKED}p.xylocomoda.com
  • {BLOCKED}p.xylocomods.com
  • www.{BLOCKED}1.com
  • www.{BLOCKED}2.com
  • www.{BLOCKED}3.com
  • www.{BLOCKED}4.com
  • www.{BLOCKED}5.com

その他

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

ワームは、MSNメッセンジャーを介してコンピュータに侵入します。

このワームのファイル名が"C:\file.exe" または "C:\sample.exe" の場合、またはユーザ名が「カレントユーザ」の場合、ワームは、不正活動を継続しません。

ワームは、MSNメッセンジャーのメッセージを送ることにより感染活動を行う機能を備えています。このメッセージは、このワームのコピーがダウンロードされるリンクを含んいます。

ワームが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • TCPおよびUDPを利用したフラッド攻撃の実行
  • Webサイトからファイルのダウンロードおよび実行
  • Webサイトの閲覧

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.200.10
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年6月3日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.201.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年6月3日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_PALEVO.ASB」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = "%User Profile%\Application Data\{random filename}.exe"

手順 4

「WORM_PALEVO.ASB」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
{garbage characters}
[autorun
{garbage characters}
open=sond/Mircr0dll.exe
{garbage characters}
:call
{garbage characters}
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
{garbage characters}
:cmp
{garbage characters}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage characters}
shell\open\command=sond/Mircr0dll.exe
{garbage characters}
:jmp5
{garbage characters}
shell\explore\command=sond/Mircr0dll.exe
{garbage characters}
useautoplay=1
{garbage characters}

手順 5

WORM_PALEVO.ASB として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]

註:このファイルは、隠しファイルとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

マルウェアのファイルの手動削除

  1. [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
    註:Windowsのバージョンによって異なります。
  2. [ファイル名のすべてまたは一部]に、上記で検出されたファイル名を入力してください。
  3. [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
  4. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETEを押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
  5. 残りのファイルに対して、この不正なコンポーネントファイルの削除の手順2.)から4.)を繰り返してください。

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.ASB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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