解析者: Erika Mendoza   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 フラッシュドライブを介した感染活動

ワーム活動:フラッシュドライブの利用

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、IRCサーバに接続します。

  詳細

ファイルサイズ 93,846 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年4月11日
ペイロード ファイルのダウンロード, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\RESTORE\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\Desktop.ini

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\RESTORE\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\lin32.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • EXPLORER.EXE

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\RESTORE
  • %System Root%\RESTORE\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{28ABC5C0-4FCB-11CF-AAX5-81CX1C635612}
StubPath = "%System Root%\RESTORE\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\lin32.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、既存の AUTORUN.INF に以下の文字列を追加して、このINFファイルの内容を変更します。これにより、作成した自身のコピーが自動実行されます。

  • [autorun]
    open=RESTORE\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\lin32.exe
    icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
    action=Open folder to view files
    shell\open=Open
    shell\open\command=RESTORE\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\lin32.exe
    shell\open\default=1

バックドア活動

以下のいずれかのIRC(Internet Relay Chat)サーバに接続します。

  • {BLOCKED].{BLOCKED}.174.5

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{28ABC5C0-4FCB-11CF-AAX5-81CX1C635612}
    • StubPath = "%System Root%\RESTORE\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\lin32.exe"

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\RESTORE
  • %System Root%\RESTORE\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013

手順 4

「WORM_OTORUN.DCQ」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]


[autorun]
open=RESTORE\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\lin32.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=RESTORE\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\lin32.exe
shell\open\default=1

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_OTORUN.DCQ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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