解析者: John Anthony Banes   

 別名:

DDoS:Win32/Nitol (Microsoft); Mal/Nitol-C, Mal/Emogen-Y, Mal/Nitol-C (Sophos Lite)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 46,592 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 なし
発見日 2018年7月13日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\hrl{random}.tmp
  • %System%\{random}.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

ワームは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}
ImagePath = %System%\{random}.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}
DisplayName = Distribu{random} Transaction Coordinator Service

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}
Description = Distribu{random} Transaction Coordinator Service.

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}
ObjectName = LocalSystem

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}\Security
Security = {hex values}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}
ErrorControl = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}
Start = 2

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}
Type = 16

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}\Enum
0 = Root\LEGACY_DISTRIBU{random}\0000

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}\Enum
Count = 1

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}\Enum
NextInstance = 1

ワームは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}\Security

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Distribu{random}\Enum

その他

ワームは以下を実行します。

  • ワームは、EXEファイルが含まれるすべての物理ドライブとリムーバブルドライブ内のすべてのフォルダ内に、自身のコピーである以下のファイルを作成します。
    • lpk.dll

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 14.376.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年7月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.377.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年7月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Distribu{random}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\hrl{random}.tmp
  • %System%\{random}.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_NITOL.DUKP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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