解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、実行後、自身を削除します。

ワームは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

  詳細

ファイルサイズ 158,208 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年6月20日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Temp%\{Random File Name}.exe

(註:%Temp%は、<Windows Temporary フォルダ>のことで、標準設定では "C:\WINNT\Temp" または "C:\Windows\Temp" です。)

ワームは、実行後、自身を削除します。

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Internet Explorer\PhishingFilter
EnabledV8 = "0"

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Internet Explorer\PhishingFilter
ShownServiceDownBalloon = "0"

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Internet Explorer\Recovery
ClearBrowsingHistoryOnExit = "0"

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Internet Settings
EnableHttp1_1 = "1"

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Internet Settings
ProxyHttp1.1 = "1"

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Internet Settings
WarnOnPost = "hex:00,00,00,00,"

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Internet Settings
WarnOnPostRedirect = "0"

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Internet Settings
WarnOnIntranet = "0"

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Internet Settings
GlobalUserOffline = "0"

感染活動

ワームは、以下のインスタントメッセンジャ(IM)を用いて標的とする受信者に自身のコピーを送信します。

  • Windows Live Messenger
  • MSN Messenger

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

ワームは、IEのゾーン設定を変更します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.236.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年6月20日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_MAZAFAKA.A」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

「WORM_MAZAFAKA.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Internet Explorer\PhishingFilter
    • EnabledV8 = "0"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Internet Explorer\PhishingFilter
    • ShownServiceDownBalloon = "0"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Internet Explorer\Recovery
    • ClearBrowsingHistoryOnExit = "0"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • EnableHttp1_1 = "1"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • ProxyHttp1.1 = "1"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • WarnOnPost = "hex:00,00,00,00,"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • WarnOnPostRedirect = "0"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • WarnOnIntranet = "0"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • GlobalUserOffline = "0"

手順 5

Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。

[ 詳細 ]

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_MAZAFAKA.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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