解析者: Erika Mendoza   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Propagates via removable drives

ワーム活動:USB フラッシュドライブの利用

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

  詳細

ファイルサイズ 43,615 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年3月3日
ペイロード Connects to URLs/Ips, Downloads files

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\acleaner.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\Desktop.ini

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013
  • [drive letter]:\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013
  • [drive letter]:\RECYCLER

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\acleaner.exe"

感染活動

マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\acleaner.exe

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

マルウェアは、既存の AUTORUN.INF に以下の文字列を追加して、このINFファイルの内容を変更します。これにより、作成した自身のコピーが自動実行されます。

  • {garbage characters}
    [AutoRun]
    open=RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\acleaner.exe
    {garbage characters}
    icon=%System Root%\system32\SHELL32.dll,4
    action=Open folder to view files
    shell\open=Open
    shell\open\command=RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\acleaner.exe
    {garbage characters}
    shell\open\default=1
    {garbage characters}

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://one.{BLOCKED}raoi.com/ms.exe
  • http://two.{BLOCKED}raoi.com/serv8.exe
  • http://two.{BLOCKED}raoi.com/dq.exe

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %UserProfile%\96.exe - detected as WORM_KOLAB.FH
  • %UserProfile%\betd.exe - detected as TROJ_FAKEAV.SM8
  • %UserProfile%\fedw.exe - detected as BKDR_OLEVAP.A

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsの検索機能([スタート] → [検索] → [ファイルとフォルダすべて] を選択)などを使用して、この「WORM_MAINBOT.BO」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\acleaner.exe

手順 5

「WORM_MAINBOT.BO」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
{garbage characters}
[AutoRun]
open=RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\acleaner.exe
{garbage characters}
icon=%System Root%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\acleaner.exe
{garbage characters}
shell\open\default=1
{garbage characters}

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013
  • [drive letter]:\RECYCLER\R-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013
  • [drive letter]:\RECYCLER

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_MAINBOT.BO」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください

関連マルウェア