解析者: Christopher Daniel So   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメールを介した感染活動

ワームは、リモートサイトから他の不正プログラムにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  詳細

使用ポート UDP port 53 (Domain Name Server), TCP Port 80 (HTTP)
ファイルサイズ 651,264 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年4月10日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

ワームは、リモートサイトから以下の不正プログラムによりダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_KELIHOS.SMA

ワームは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • http://{BLOCKED}r.com/client1.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
SmartIndex = "{malware path and file name}.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google
ID = 50

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google
ID2 = {random values}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google
ID3 = {random values}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google
AppID = "{random characters}"

ワームは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\AuthorizedApplications\List
{malware path and file name}.exe = "{malware path and file name}.exe:*:Enabled:Promo"

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.966.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年4月11日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_KELIHOS.CDS」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

「WORM_KELIHOS.CDS」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • SmartIndex="{malware path and file name}.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\AuthorizedApplications\List
    • {malware path and file name}.exe="{malware path and file name}.exe:*:Enabled:Promo"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
    • 80:TCP="80:TCP:*:Enabled:Promo"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
    • 53:UDP="53:UDP:*:Enabled:Promo"

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Google

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_KELIHOS.CDS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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