解析者: jont   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 271,872 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 なし
発見日 2010年12月1日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\Sysdiag64.exe

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
sysdiag64.exe = "%Windows%\sysdiag64.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
MicrosoftCorp = "%Windows%\sysdiag64.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MicrosoftNAPC = "%Windows%\sysdiag64.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • cold\hott

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

autorun]
[autorun[
[autorun]
open=cold\hott\sysdiag64.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Openáfolderátoáview files
UseAuTOPLAY=1
shell\open\command=cold\hott\sysdiag64.exe
shell\Explore\Command=cold\hott\sysdiag64.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 7.666.01
VSAPI パターンリリース日: 2010年12月1日
VSAPI パターンリリース日: 12/1/2010 12:00:00 AM

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • sysdiag64.exe = %Windows%\sysdiag64.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\Run
    • MicrosoftCorp = %Windows%\sysdiag64.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MicrosoftNAPC = %Windows%\sysdiag64.exe

手順 4

「WORM_IRCBOT.BEC」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
 autorun]
[autorun[
[autorun]
open=cold\hott\sysdiag64.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Openáfolderátoáview files
UseAuTOPLAY=1
shell\open\command=cold\hott\sysdiag64.exe
shell\Explore\Command=cold\hott\sysdiag64.exe

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_IRCBOT.BEC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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