更新者 : Joachim Suico

 別名:

TrojanSpy:MSIL/Golroted.B (Microsoft); Trojan-Dropper.Win32.Autoit.bpz (Kaspersky); AIT:Trojan.Autoit.CBU (BitDefender)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成, リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 1,823,744 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年2月23日
ペイロード 情報収集

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\WindowsUpdate.exe (detected as WORM_GOLROTED.SMV1)
  • %Application Data%\pid.txt
  • %Application Data%\pidloc.txt
  • %User Temp%\screens\screenshot{1, 2, 3, ...}.jpeg (takes screenshots every 10 minutes)

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ワームは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\7136\7136.exe (detected as WORM_GOLROTED.SMV1)

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Update = "%Application Data%\WindowsUpdate.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\7136

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\7136\
DEBUG

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Removable drive}:\Sys.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=Sys.exe
action=Run win32

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • www.{BLOCKED}ad.{BLOCKED}update.com/msdownload/update/v3/static/trustedr/en/authrootseq.txt
  • www.{BLOCKED}ad.{BLOCKED}update.com/msdownload/update/v3/static/trustedr/en/authrootstl.cab
  • www.{BLOCKED}ad.{BLOCKED}update.com/msdownload/update/v3/static/trustedr/en/B1BC968BD4F49D622AA89A81F2150152A41D829C.crt

情報漏えい

ワームは、以下の情報を収集します。

  • Keylogger details
  • Server name
  • Keyboard logs
  • Clipboard logs
  • Time logs
  • Stealer details
  • System time
  • Installed language
  • Operating system
  • Internal IP address
  • External IP address
  • Installed Anti-virus
  • Installed Firewall

ワームは、保存されている以下のEメール認証情報を収集します。

  • IncrediMail
  • Eudora
  • Group Mail Free
  • MS Outlook
  • MS Outlook 2002/2003/2007/2010
  • Gmail
  • Hotmail/MSN
  • Yahoo! Mail
  • Netscape Mail
  • Thunderbird
  • Google Desktop
  • Windows Mail
  • Windows Live Mail
  • Outlook 2013
  • Internet Account Manager

ワームは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • IE
  • Firefox
  • Chrome
  • Chrome SxS
  • Opera
  • Safari
  • SeaMonkey

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.498.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年2月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.499.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年2月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ESENT\Process\7136
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ESENT\Process\7136\DEBUG

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Update = "%Application Data%\WindowsUpdate.exe"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\pid.txt
  • %Application Data%\pidloc.txt
  • %User Temp%\screens\screenshot{1,2,3,...}.jpeg

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_GOLROTED.D」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_GOLROTED.D」と検出したファイルはすべて削除してください。 註=検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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