解析者: Sabrina Lei Sioting   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 1,547,231 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2011年5月9日
ペイロード ファイルの作成

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\XP-D41D8CD9.EXE

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\E_4\com.run
  • %User Temp%\E_4\dp1.fne
  • %System%\com.run
  • %System%\dp1.fne

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System%\og.dll
  • %System%\og.edt
  • %System%\ul.dll

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\E_4

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{OS version}-D41D8CD9 = %System%\{OS version}-D41D8CD9.EXE

ワームは、<User Startup>フォルダ内に、自身のコピーに誘導する以下のショートカットを作成します。これにより、Windows起動時に自身のコピーが自動実行されます。

  • %User Startup%\¡¡¡¡¡¡.lnk

(註: %User Startup%フォルダは、通常、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows 2000、XP、Server 2003の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup " です。)

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • Recycled.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
open=Recycled.exe
shell\1=´ò¿ª(&O)
shell\1\Command=Recycled.exe
shell\2\=ä¯ÀÀ(&B)
shell\2\Command=Recycled.exe
shellexecute=Recycled.exe

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\E_4\eAPI.fne - detected by Trend Micro as WORM_AUTORUN.CLX
  • %User Temp%\E_4\internet.fne - detected by Trend Micro as TROJ_PIDIEF.PUA
  • %User Temp%\E_4\krnln.fnr - detected by Trend Micro as TROJ_PIDIEF.PUA
  • %User Temp%\E_4\RegEx.fnr - detected by Trend Micro as TROJ_PIDIEF.PUA
  • %User Temp%\E_4\shell.fne - detected by Trend Micro as WORM_AUTORUN.IJB
  • %User Temp%\E_4\spec.fne - detected by Trend Micro as TROJ_PIDIEF.PUA
  • %System%\eAPI.fne - detected by Trend Micro as WORM_AUTORUN.CLX
  • %System%\internet.fne - detected by Trend Micro as TROJ_PIDIEF.PUA
  • %System%\krnln.fnr - detected by Trend Micro as TROJ_PIDIEF.PUA
  • %System%\RegEx.fnr - detected by Trend Micro as TROJ_PIDIEF.PUA
  • %System%\shell.fne - detected by Trend Micro as WORM_AUTORUN.IJB
  • %System%\spec.fne - detected by Trend Micro as TROJ_PIDIEF.PUA

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.146.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年5月9日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_FLYSTUD.AMF」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

     Mal_Otorun1
    TROJ_PIDIEF.PUA
    WORM_AUTORUN.CLX
    WORM_AUTORUN.IJB

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {OS version}-D41D8CD9 = "%System%\{OS version}-D41D8CD9.EXE"
>

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %User Temp%\E_4

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%User Startup%\¡¡¡¡¡¡.lnk
%System%\com.run
%System%\dp1.fne
%System%\og.dll
%System%\og.edt
%System%\ul.dll

手順 6

「WORM_FLYSTUD.AMF」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[AutoRun]
open=Recycled.exe
shell\1=´ò¿ª(&O)
shell\1\Command=Recycled.exe
shell\2\=ä¯ÀÀ(&B)
shell\2\Command=Recycled.exe
shellexecute=Recycled.exe

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_FLYSTUD.AMF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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