WORM_DOWNAD.DA
Worm:Win32/Conficker.B (MICROSOFT), Net-Worm.Win32.Kido.ih (KASPERSKY), I-Worm/Generic.CKH (AVG)
Windows
![](/vinfo/imgFiles/JPlegend.jpg)
マルウェアタイプ:
ワーム
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。
ワームは、Windows のファイアウォールを回避します。これにより、感染コンピュータにインストールされているファイアウォールから検出されることなく、自身の不正活動を実行することが可能になります。
ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。
詳細
侵入方法
ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、以下のフォルダを追加します。
- {removable drive}:\RECYCLER
- {removable drive}:\RECYCLER\S-5-3-42-2819952290-8240758988-879315005-3665
ワームは、以下のファイルを作成します。
- {Removable Drive Letter}:/autorun.inf
- %System%\{random characters}.tmp
(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)
ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- {removable drive}:\RECYCLER\S-5-3-42-2819952290-8240758988-879315005-3665\jwgkvsq.vmx
他のシステム変更
ワームは、以下のレジストリキーを追加します。
HKLM\System\CurrentControlSet\
Services\{Random characters}
ワームは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\{Random characters}
Start = "3"
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\{Random characters}
ErrorControl = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\{Random characters}
ImagePath = "\??\%System%\{random characters}.tmp"
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\{Random characters}
DisplayName = "{Random characters}"
ワームは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced\Folder\Hidden\
Showall
CheckedValue = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"1"」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "2"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"1"」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
SuperHidden = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"1"」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\wscsvc
Start = "4"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"2"」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\wuauserv
Start = "4"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"2"」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\BITS
Start = "4"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"3"」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\ERSvc
Start = "4"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"2"」となります。)
ワームは、以下のレジストリ値を変更し、Windows のファイアウォールを無効にします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
List
{random numbers}:TCP = "{random numbers}:TCP:*:Enabled:{random characters}"
感染活動
ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。
その他
ワームは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。
- www.getmyip.org
- www.whatismyip.org
- www.whatsmyipaddress.com
- checkip.dyndns.org
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
以下のファイルを検索し削除します。
- {Removable Drive Letter}:/autorun.inf
- %System%\{random characters}.tmp
手順 4
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\
\Services
- {Random characters}
手順 5
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet
\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List- {random numbers}
:TCP = "{random numbers}
:TCP:*:Enabled:{random characters}"
- {random numbers}
手順 6
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\Folder\Hidden\Showall
- From: CheckedValue = "0"
To: CheckedValue = "1"
- From: CheckedValue = "0"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: Hidden = "2"
To: Hidden = "1"
- From: Hidden = "2"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: DontPrettyPath = "0"
To: DontPrettyPath = "1"
- From: DontPrettyPath = "0"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: HideIcons = "0"
To: HideIcons = "1"
- From: HideIcons = "0"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: SuperHidden = "0"
To: SuperHidden = "1"
- From: SuperHidden = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet
\Services\wscsvc- From: Start = "4"
To: Start = "2"
- From: Start = "4"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet
\Services\wuauserv- From: Start = "4"
To: Start = "2"
- From: Start = "4"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet
\Services\BITS- From: Start = "4"
To: Start = "3"
- From: Start = "4"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet
\Services\ERSvc- From: Start = "4"
To: Start = "2"
- From: Start = "4"
手順 7
以下のフォルダを検索し削除します。
- {removable drive}:\RECYCLER
手順 8
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_DOWNAD.DA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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