更新者 : RonJay Kristoffer Caragay

 別名:

Worm:Win32/Dorkbot.I (Microsoft); Win32/Dorkbot.B worm (NOD32); BDS/Dorkbot.hrjvwa (AntiVir); W32/Dorkbot.GV (exact) (F-Prot); Worm.Win32.Dorkbot (Ikarus);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 131,584 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年10月4日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\temp.bin
  • %Application Data%\ScreenSaverPro.scr
  • %Application Data%\Microsoft\{random filename 1}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Screen Saver Pro 3.1 = "%Application Data%\ScreenSaverPro.scr"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random filename 1} = "%Application Data%\Microsoft\{random filename 1}.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Applets\
Paint

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Applets\
Paint\Recent File List

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Applets\
Paint\Settings

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Applets\
Paint\View

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Applets\
Paint\Text

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Applets\
Paint\Colors

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Applets\
Paint\General-Summary

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = "http://ie.{BLOCKED}lear.com"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「http://www.microsoft.com/」となります。)

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {removable drive letter}:\{random filename}.exe

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://api.{BLOCKED}ia.com

ワームは、実行後、自身を削除します。

ワームは、ショートカットファイル(拡張子LNK)を作成し、そのファイル名に、リムーバブルドライブ上のフォルダ/ファイルの名前を利用します。そして、ワームは、オリジナルのフォルダ/ファイルの属性を、隠しファイルやシステムに設定し、ユーザにそのショートカットファイルをクリックさせようとします。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • Applets

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Screen Saver Pro 3.1 = "%Application Data%\ScreenSaverPro.scr"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random filename 1} = "%Application Data%\Microsoft\{random filename 1}.exe"

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Start Page = http://ie.{BLOCKED}lear.com
      To: Start Page = http://www.microsoft.com/

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_DORKBOT.TOM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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