WORM_DORKBOT.AZI
McAfee: W32/Sdbot.worm!lg; Fsecure: Worm.Generic.345229; Kaspersky: Worm.Win32.Ngrbot.fwi; Sophos: Mal/Generic-L
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
ワーム
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。
ワームは、特定の文字列を含むセキュリティ対策関連Webサイトが閲覧できないようにします。 ワーム マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ワーム )を削除します。
詳細
侵入方法
ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。
ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。
ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System Root%\Documents and Settings\Administrator\Application Data\{random characters}.exe
(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- FvLQ49IlzIyLjj6m
- e621ca05-Mutex
自動実行方法
ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{malware file name} = %System Root%\Documents and Settings\Administrator\Application Data\{malware file name}.exe
感染活動
ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。
- {drive letter}:\RECYCLER
ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。
- {drive letter}:\RECYCLER\{random characters}.exe
ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。
上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。
[AutoRun]
;{garbage characters}
shellexecute=RECYCLER\{malware file name}.exe
;{garbage characters}
icon=shell32.dll,7
;{garbage characters}
shell\open\command=RECYCLER\{malware file name}.exe
;{garbage characters}
action=Open folder to view files
;{garbage characters}
shell\explore\command=RECYCLER\{malware file name}.exe
;{garbage characters}
useautoplay=1
ワームは、以下のインスタントメッセンジャ(IM)を用いて、メッセージを送信します。このメッセージにはリンクが含まれており、リンク先のリモートサイトには、自身のコピーが組み込まれています。
- Pidgin
- Windows Live Communicator
- MSN Messenger
- mIRC
バックドア活動
ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- {BLOCKED}ot-servers.org
その他
ワームは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。
- http://api.wipmania.com/
ワームは、以下の文字列を含むセキュリティ対策関連Webサイトが閲覧できないようにします。
- avast.
- avira.
- bitdefender.
- bullguard.
- clamav.
- comodo.
- emsisoft.
- eset.
- f-secure.
- fortinet.
- garyshood.
- gdatasoftware.
- heck.tc
- iseclab.
- jotti.
- kaspersky.
- lavasoft.
- malwarebytes.
- mcafee.
- norman.
- norton.
- novirusthanks.
- onecare.live.
- onlinemalwarescanner.
- pandasecurity.
- precisesecurity.
- sophos.
- sunbeltsoftware.
- symantec
- threatexpert.
- trendmicro.
- virscan.
- virus.
- virusbuster.nprotect.
- viruschief.
- virustotal.
- webroot.
ワーム は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ワーム )を削除します。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_DORKBOT.AZI」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- {malware file name} = %System Root%\Documents and Settings\Administrator\Application Data\{malware file name}.exe
- {malware file name} = %System Root%\Documents and Settings\Administrator\Application Data\{malware file name}.exe
手順 5
以下のフォルダを検索し削除します。
手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
手順 7
「WORM_DORKBOT.AZI」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。
手順 8
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_DORKBOT.AZI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 9
1.コマンドプロンプトを起動します。
- Windows 2000、Windows XPおよびWindows Server 2003の場合 [スタート]をクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。「cmd」と入力し、Enterキーを押します。
ATTRIB [+R | -R] [+A | -A ] [+S | -S] [+H | -H] [+I | -I] [ドライブ:][パス][ファイル名] [/S [/D] [/L]]
- 各コマンドの意味は以下のとおりです。
+: 属性の設定
-: 属性の解除
R: 読み取り専用属性
A: アーカイブ属性
S: システムファイル属性
H: 隠しファイル属性
I: 非インデックス対象ファイル属性
[drive:][path][filename]
[ドライブ:][パス][ファイル名]: attribで処理するファイルの指定
/S: 現在のフォルダとすべてのサブフォルダ内で一致するファイルの処理
/D: フォルダも処理
/L: Symbolic Link(シンボリックリンク)のターゲットに対するシンボリックリンク属性での動作
- コマンド例:
Dドライブ内のサブフォルダを含むすべてのフォルダおよびファイルの隠しファイル属性を解除する場合。
- ATTRIB –H D:\* /S /D
手順 10
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_DORKBOT.AZI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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