解析者: Francis Xavier Antazo   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。

ワームは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

ワームは、特定のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。

  詳細

ファイルサイズ 1,392,640 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年12月5日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %System%\flash.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ワームは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd.exe {to modify and add registries}

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
microsoftflash = "%System%\flash.exe"

感染活動

ワームは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。

バックドア活動

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Terminate itself
  • Get screenshot
  • Upload stolen information
  • Execute programs
  • Download files
  • Enumerate folders
  • Visit a webpage
  • Send stolen information thru email
  • Enumerate drives and determine their drive type (removable, remote, network, cd-rom, etc.)

ワームは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。

  • .net version
  • current activewindow
  • Computer name
  • Operating system version
  • User profile directory
  • User name
  • Processor information

情報収集

ワームは、SMTPを用いて、自身が収集した情報を以下のEメールアドレスに送信します。

  • {BLOCKED}hadad998@yahoo.com

情報の送信先

ワームが利用するEメールアドレスは、以下の通りです。

  • {BLOCKED}adad200@gmail.com

その他

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
SuperHidden = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
HideFileExt = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "2"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced\Folder\Hidden\
SHOWALL
CheckedValue = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「WORM_DAHAD.XVX」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • microsoftflash = "%System%\flash.exe"

手順 4

以下の変更されたレジストリ値を VBScript を用いて修正します。

変更されたレジストリ値の修正:

  1. メモ帳などのテキストエディタを開きます。
    • Windows 2000、 XP および Server 2003 の場合:
      [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、notepad と入力し、[OK]をクリックします。
    • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
      [スタート]をクリックし、[プログラムとファイルの検索]に notepad と入力し、Enter を押します。
    • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
      画面の左下隅を右クリックし、[実行]を選択します。入力欄にnotepad と入力し、Enter を押します。
      notepad は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。
  2. 以下のスクリプトをコピーおよびペーストします。
  3. このファイルを "C:\RESTORE.VBS" として保存します。
  4. "C:\RESTORE.VBS" を実行します。
    • Windows 2000、Windows XP および Server 2003の場合:
      [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、"C:\RESTORE.VBS" と入力し、[OK]をクリックします。
    • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
      [スタート]-[プログラムとファイルの検索]を選択し、"C:\RESTORE.VBS" と入力し、[Enter]キーを押します。
      ※"notepad" は半角英数字で入力する必要があります。(大文字/小文字は区別されません)。
    • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
      画面の左下隅を右クリックし、[実行]を選択します。入力欄にC:\RESTORE.VBS と入力し、Enter を押します。

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_DAHAD.XVX」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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