WORM_BRONTOK.MFT
Windows
![](/vinfo/imgFiles/JPlegend.jpg)
マルウェアタイプ:
ワーム
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
ワームは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。 ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
ワームは、既定のWindowsフォルダのアイコンを用いて、ユーザにファイルを開くよう促します。ユーザがファイルをダブルクリックすることで、このワームは実行されます。
ワームは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
詳細
侵入方法
ワームは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。
ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。
- %AppDataLocal%\smss.exe
- %AppDataLocal%\services.exe
- %AppDataLocal%\lsass.exe
- %AppDataLocal%\inetinfo.exe
- %AppDataLocal%\csrss.exe
- %AppDataLocal%\svchost.exe
- %AppDataLocal%\winlogon.exe
(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)
ワームは、以下のファイルを作成します。
- %AppDataLocal%\BronMes{random characters}.ini
- %System%\system32\sistem.sys
(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)
ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %User Profile%\Local Settings\Application Data\br{random characters}on.exe
- %User Profile%\Templates\{random 5 characters}-NendangBro.com
- %System%\(username)'s Setting.scr
- %System%\DXBLCI.exe
- %System%\cmd-bro-{random 3 characters}.exe
- %Windows%\SHELLNEW\bbm-{random 8 characters}.exe
- %Windows%\sembako-{random 7 characters}.exe
ワームは、既定のWindowsフォルダのアイコンを用いて、ユーザにファイルを開くよう促します。ユーザがファイルをダブルクリックすることで、このワームは実行されます。
自動実行方法
ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Bron-Spizaetus-{random 8 characters} = "%System%\ShellNew\bbm-{random 8 characters}.exe"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Tok-Cirrhatus-{random 4 characters} = "%AppDataLocal%\br{random characters}on.exe"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe "%System%\sembako-{random 7 characters}.exe""
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\SafeBoot
AlternateShell = "cmd-bro-{random 3 characters}.exe"
この「スケジュールされたタスク」により、以下の時間ごとにワームが実行されます。
- 5:08 PM
- 11:03 AM
ワームは、<Common Startup>フォルダ内に以下のように自身のコピーを作成します。これにより、Windows起動時に自身のコピーの自動実行が可能となります。
- %User Profile%\Start Menu\Programs\Startup\Empty.pif
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)
他のシステム変更
ワームは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableCMD = "0"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoFolderOptions = "1"
ワームは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"1"」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
HideFileExt = "1"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"0"」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「"1"」となります。)
感染活動
ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。
- {Removable Drive Letter}:\Data {username}.exe
ワームは、リムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。作成されたコピーのファイル名として、上記のドライブ上に存在するフォルダ名を使用します。
ワームは、以下の拡張子を持つファイルからEメールアドレスを収集します。
- .HTM
- .HTML
- .TXT
- .EML
- .WAB
- .ASP
- .PHP
- .CFM
- .CSV
- .DOC
ダウンロード活動
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
その他
ワームは、ウインドウまたはクラスが、以下のいずれかの文字列を含んでいる場合、自身を終了します。
- REGISTRY
- SYSTEM CONFIGURATION
- COMMAND PROMPT
- .EXE
- SHUTDOWN
- SCRIPT HOST
- LOG OFF WINDOWS
- KILLBOX
- TASK KILL
- TASKKILL
- HIJACK
- BLEEPING
- SYSINTERNAL
- PROCESS EXP
- FAJARWEB
- REMOVER
- CLEANER
- GROUP POLICY
- MOVZX
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Profile%\Start Menu\Programs\Startup\Empty.pif
- %User Profile%\Templates\{random 5 characters}-NendangBro.com
- %User Profile%\Local Settings\Application Data\BronMes{long random characters}.ini
- %System%\system32\sistem.sys
手順 5
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Bron-Spizaetus-{random 8 characters} = "%System%\ShellNew\bbm-{random 8 characters}.exe"
- Bron-Spizaetus-{random 8 characters} = "%System%\ShellNew\bbm-{random 8 characters}.exe"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Tok-Cirrhatus-{random 4 characters} = "%AppDataLocal%\br{random characters}on.exe"
- Tok-Cirrhatus-{random 4 characters} = "%AppDataLocal%\br{random characters}on.exe"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- Shell = "Explorer.exe "%System%\sembako-{random 7 characters}.exe""
- Shell = "Explorer.exe "%System%\sembako-{random 7 characters}.exe""
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SafeBoot
- AlternateShell = "cmd-bro-{random 3 characters}.exe"
- AlternateShell = "cmd-bro-{random 3 characters}.exe"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
- DisableCMD = "0"
- DisableCMD = "0"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
- DisableRegistryTools = "1"
- DisableRegistryTools = "1"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
- NoFolderOptions = "1"
- NoFolderOptions = "1"
手順 6
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: Hidden = "1"
To: Hidden = "0"
- From: Hidden = "1"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: HideFileExt = "0"
To: HideFileExt = "1"
- From: HideFileExt = "0"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: ShowSuperHidden = "1"
To: ShowSuperHidden = "0"
- From: ShowSuperHidden = "1"
手順 7
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_BRONTOK.MFT」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 8
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_BRONTOK.MFT」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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