解析者: Sabrina Lei Sioting   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

  詳細

ファイルサイズ 1,006,592 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2011年2月9日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\AUT0EXEC.BAT
  • %Windows%\system32.exe
  • %System%\dllchache\Blank.doc
  • %System%\dllchache\Empty.jpg
  • %System%\dllchache\Hole.zip
  • %System%\dllchache\Unoccupied.reg
  • %System%\dllchache\Zero.txt
  • %System%\M5VBVM60.EXE
  • %System%\dllcache\Regedit32.com
  • %System%\dllcache\Shell32.com
  • %System%\dllchache\Empty.jpg

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\(Read Me)Pendekar Blank.txt
  • %System Root%\msvbvm60.dll
  • %System%\dllchache\msvbvm60.dll
  • %System%\dllchache.exe
  • %System%\rund1132.exe
  • %System%\dllcache\msvbvm60.dll
  • %System%\drivers\iopfqo.sys
  • %Current Folder%\{malware name}
  • %System%\mm304929.dll
  • %System%\mm304929.dl_
  • %System%\mm304929.dll

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %System%\dllchache

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Secure64 = %System%\dllcache\Regedit32.com StartUp

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Secure32 = %System%\dllcache\Shell32.com StartUp

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Blank AntiViri = %System Root%\AUT0EXEC.BAT StartUp

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
EnableLUA = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
\??\%system%\winlogon.exe = \??\%system%\winlogon.exe:*:enabled:@shell32.dll,-1

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\SafeBoot
AlternateShell = %System Root%\AUT0EXEC.BAT StartUp

(註:変更前の上記レジストリ値は、「cmd.exe」となります。)

感染活動

ワームは、感染コンピュータに接続しているすべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.824.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年2月9日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Secure64 = %System%\dllcache\Regedit32.com StartUp
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Secure32 = %System%\dllcache\Shell32.com StartUp
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Blank AntiViri = %System Root%\AUT0EXEC.BAT StartUp
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • EnableLUA = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • \??\%System%\winlogon.exe = \??\%System%\winlogon.exe:*:enabled:@shell32.dll,-1

手順 3

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SafeBoot
    • From: AlternateShell = %System Root%\AUT0EXEC.BAT StartUp
    • To: AlternateShell = cmd.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %System%\dllchache

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%System Root%\(Read Me)Pendekar Blank.txt
%System Root%\msvbvm60.dll
%System%\dllchache.exe
%System%\rund1132.exe
%System%\drivers\iopfqo.sys
%Current Folder%\{malware name}
%System%\mm304929.dll
%System%\mm304929.dl_

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_BRONTOK.FL」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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