解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Worm:Win32/Hamweq.A (Microsoft), W32/Autorun.worm.gen (McAfee), Packed.Generic.181 (Symantec), W32/Autorun.ALS.worm (Panda), W32/AutoRun-JA (Webroot)

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 10,752 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2009年7月20日

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\Desktop.ini

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\ise32.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{28ABC5C0-4FCB-11CF-AAX5-81CX1C635612}
StubPath = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\ise32.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {drive letter}:\RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\ise32.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\ise32.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\ise32.exe
shell\open\default=1

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}7.{BLOCKED}2.146.210
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}m.info

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 6.290.12
初回 VSAPI パターンリリース日 2009年7月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 6.291.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年7月21日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{28ABC5C0-4FCB-11CF-AAX5-81CX1C635612}
    • StubPath = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\ise32.exe"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\Desktop.ini

手順 5

「WORM_AUTORUN.AVF」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
  •  [autorun]
    open=RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\ise32.exe
    icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
    action=Open folder to view files
    shell\open=Open
    shell\open\command=RECYCLER\S-1-5-21-1482476501-1644491937-682003330-1013\ise32.exe
    shell\open\default=1

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_AUTORUN.AVF」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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