プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 471,733 bytes
タイプ JS
メモリ常駐 はい
発見日 2019年10月18日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • f:\{malware file name}.js
  • %application data%\{malware file name}.js

ワームは、以下のプロセスを追加します。

  • "%System%\wscript.exe" "%Application Data%\9f36ea931c2da5dfb63c8a4a499f3db36657a35a.js"
  • wscript.exe "%Application Data%\9f36ea931c2da5dfb63c8a4a499f3db36657a35a.js"
  • %System%\DllHost.exe /Processid:{F9717507-6651-4EDB-BFF7-AE615179BCCF}
  • %System%\svchost.exe -k netsvcs
  • %Windows%\Microsoft.NET\Framework\v4.0.30319\mscorsvw.exe
  • %System%\svchost.exe -k LocalServiceAndNoImpersonation
  • %Windows%\Microsoft.NET\Framework64\v4.0.30319\mscorsvw.exe
  • %System%\sppsvc.exe
  • "%System Root%\Program Files\Windows Media Player\wmpnetwk.exe"
  • %System%\svchost.exe -k LocalSystemNetworkRestricted

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %Windows%\ServiceProfiles\NetworkService\AppData\Local\Microsoft

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
9f36ea931c2da5dfb63c8a4a499f3db36657a35a = "{random characters}"

他のシステム変更

ワームは、以下のファイルを改変します。

  • %Windows%\setupact.log
  • %Windows%\setuperr.log
  • %Windows%\Prefetch\SEARCHPROTOCOLHOST.EXE-0CB8CADE.pf
  • %Windows%\Prefetch\SPPSVC.EXE-B0F8131B.pf
  • %Windows%\Prefetch\DLLHOST.EXE-A8DE6D5B.pf

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\software\9f36ea931c2da5dfb63c8a4a499f3db36657a35a

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
9f36ea931c2da5dfb63c8a4a499f3db36657a35a
(Default) = "false - 17/6/2019"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Run
9f36ea931c2da5dfb63c8a4a499f3db36657a35a = "{random characters}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
StartPage2
ProgramsCache = "{random characters}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Control\WMI\Autologger\
ReadyBoot
Start = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\rdyboost\Parameters
ReadyBootVolumeUniqueId = "\xcc@\x91\x13\x00\x00P\x06\x00\x00\x00\x00"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Control\SESSION MANAGER\MEMORY MANAGEMENT\
PrefetchParameters
EnableBootTrace = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Superfetch
VirtualStoreSize = "900"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\LanmanServer\Shares
Users = "\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00"

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\LanmanServer\Parameters
Guid = "\x92\xad\xa0LV\xd6cD\xb9F\x05\xa3\xaf\xfb'g"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

ワームは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\LanmanServer\Parameters\
Guid

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\Prefetch\SEARCHPROTOCOLHOST.EXE-0CB8CADE.pf
  • %Windows%\Prefetch\AgAppLaunch.db
  • %System Root%\DfsServer
  • %Windows%\Prefetch\SPPSVC.EXE-B0F8131B.pf
  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\DRM\v3ks.sec
  • F:\wlines.lnk
  • %Windows%\Prefetch\DLLHOST.EXE-A8DE6D5B.pf
  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\DRM\drmstore.hds
  • F:\mail_client.lnk
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Media Player\CurrentDatabase_372.wmdb
  • F:\data.lnk
  • %user startup%\{malware file name}.js

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。. %AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}in.com/raw/ZhLVw14Y
  • http://microsoft.{BLOCKED}irect.org

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

「Worm.JS.DUNIHI.AMP」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\software
    • 9f36ea931c2da5dfb63c8a4a499f3db36657a35a

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • 9f36ea931c2da5dfb63c8a4a499f3db36657a35a = "{random characters}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\9f36ea931c2da5dfb63c8a4a499f3db36657a35a
    • (Default) = "false - 17/6/2019"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • 9f36ea931c2da5dfb63c8a4a499f3db36657a35a = "{random characters}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\StartPage2
    • ProgramsCache = "{random characters}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\WMI\Autologger\ReadyBoot
    • Start = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\rdyboost\Parameters
    • ReadyBootVolumeUniqueId = "\xcc@\x91\x13\x00\x00P\x06\x00\x00\x00\x00"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\SESSION MANAGER\MEMORY MANAGEMENT\PrefetchParameters
    • EnableBootTrace = "0"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Superfetch
    • VirtualStoreSize = "900"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\LanmanServer\Shares
    • Users = "\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00"

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\LanmanServer\Parameters
    • From: Guid = "\x92\xad\xa0LV\xd6cD\xb9F\x05\xa3\xaf\xfb'g"
      To: Guid = ""{random values}""

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\Prefetch\SEARCHPROTOCOLHOST.EXE-0CB8CADE.pf
  • %Windows%\Prefetch\AgAppLaunch.db
  • %System Root%\DfsServer
  • %Windows%\Prefetch\SPPSVC.EXE-B0F8131B.pf
  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\DRM\v3ks.sec
  • F:\wlines.lnk
  • %Windows%\Prefetch\DLLHOST.EXE-A8DE6D5B.pf
  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\DRM\drmstore.hds
  • F:\mail_client.lnk
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Media Player\CurrentDatabase_372.wmdb
  • F:\data.lnk
  • %user startup%\{malware file name}.js

手順 8

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\ServiceProfiles\NetworkService\AppData\Local\Microsoft

手順 9

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Worm.JS.DUNIHI.AMP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 10

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。マイクロソフト製品に関連したファイルのみに修復されます。このマルウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %Windows%\setupact.log
  • %Windows%\setuperr.log
  • %Windows%\Prefetch\SEARCHPROTOCOLHOST.EXE-0CB8CADE.pf
  • %Windows%\Prefetch\SPPSVC.EXE-B0F8131B.pf
  • %Windows%\Prefetch\DLLHOST.EXE-A8DE6D5B.pf

手順 11

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\LanmanServer\Parameters
    • Guid


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