解析者: Nathaniel Gregory Ragasa   

 別名:

Win32/Viking.BZ virus(NOD32), W32.Looked.P(NORTON)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型ウイルス

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、特定のプロセスに作成したファイルを組み込みます。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 34,483 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\rundll132.exe

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • {Infected Directory}\_desktop.ini
  • %Windows%\Dll.dll

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

ウイルスは、以下のプロセスを追加します。

  • net stop "Kingsoft AntiVirus Service"

ウイルスは、以下のプロセスに作成したファイルを組み込みます。

  • explorer.exe

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
Load = C:\Windows\rundl132.exe

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{Blank}」となります。)

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • .exe

その他

ウイルスは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}y.com.tw/tools/yp.txt
  • http://www.{BLOCKED}y.com.tw/tools/tt1.txt
  • http://www.{BLOCKED}y.com.tw/tools/thot.txt
  • http://www.{BLOCKED}y.com.tw/tools/04.txt
  • http://www.{BLOCKED}y.com.tw/tools/05.txt
  • http://www.{BLOCKED}y.com.tw/tools/06.txt
  • http://www.{BLOCKED}y.com.tw/tools/07.txt
  • http://www.{BLOCKED}y.com.tw/tools/08.txt
  • http://www.{BLOCKED}y.com.tw/tools/09.txt
  • http://www.{BLOCKED}y.com.tw/tools/10.txt

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 17.326.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2022年1月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 17.327.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2022年1月20日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • TROJ.Win32.TRX.XXPE50FFF052

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • From: load = %Windows%\rundl132.exe
      To: load = {blank}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Infected Directory}\_desktop.ini
  • %Windows%\Dll.dll
  • %Windows%\rundll132.exe

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Virus.Win32.LOOKED.AB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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