解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

ワームは、レジストリ値を変更し、システムファイルおよび読み取り専用属性のファイルを非表示にします。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 16,518 bytes
タイプ VBS
メモリ常駐 はい
発見日 2009年9月8日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

ワームは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\boot.ini
  • %Windows%\.MS32DLL.dll.exe..VBs

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
ExplorerRun
system = %Windows%\.MS32DLL.dll.exe..VBs.

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
ExplorerRun
windos = wscript.exe %Windows%\boot.ini

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MS32DLL = %Windows%\.MS32DLL.dll.exe..VBs.

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
nvdll32 = wscript.exe /E:vbs %Windows%\boot.ini

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows Scripting Host\Settings
Timeout = 0

ワームは、インストールの過程で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoDriveTypeAutoRun = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{Varies}」となります。)

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、システムファイルおよび読み取り専用属性のファイルを非表示にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • .MS32DLL.dll.exe..VBs

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
shell\Auto\command=
shellexecute= wscript.exe .MS32DLL.dll.exe..VBs

プロセスの終了

ワームは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • KVMonXP.kxp
  • nod32kui.exe
  • nod32krn.exe
  • rfwsrv.exe
  • RavMon.exe
  • CCenter.exe
  • Ravmond.exe
  • KAVStart.EXE
  • Rfw.exe
  • KavRFW.exe
  • 360Tray.exe

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://cnzz.go2.{BLOCKED}n.com/gz.exe
  • http://cnzz.go2.{BLOCKED}n.com/ls.exe
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.0.1/00/ca.exe

ワームは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Windows%\boot6.exe

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

このワームのコードから、ワームは、以下の機能を備えています。

  • It sets the NoDriveTypeAutorun default values depending on the Operating System used, as follows:
  • Microsoft Windows Server 2003 = 95
  • Microsoft Windows XP = 91
  • Microsoft Windows 2000 = 95

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 06.426.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2009年9月8日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows Scripting Host\Settings
    • Timeout = 0
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\ExplorerRun
    • system = %Windows%\.MS32DLL.dll.exe..VBs.
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\ExplorerRun
    • windos = wscript.exe %Windows%\boot.ini
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MS32DLL = %Windows%\.MS32DLL.dll.exe..VBs.
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • nvdll32 = wscript.exe /E:vbs %Windows%\boot.ini

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: ShowSuperHidden = 0
      To: 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
    • From: NoDriveTypeAutoRun = 0
      To: {Varies}

手順 5

「VBS_PICA.AH」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
shell\Auto\command=
shellexecute= wscript.exe .MS32DLL.dll.exe..VBs

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「VBS_PICA.AH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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